4~9月期における国内経済は、雇用情勢や所得環境の改善が続き、堅調に推移した個人消費が牽引役となり、緩やかに回復した。企業収益は、好調な内需と緩やかな輸出の増加により改善が進み、生産能力増強や合理化・省力化に向けた設備投資が増加した。また、海外経済は、米国では良好な雇用情勢が持続したことで、個人消費は堅調に推移し、企業の生産活動は拡大が続いた。欧州では金融緩和策などから回復に向かった。中国では政府の抑制策によりインフラ投資の伸びは鈍化し、米国との貿易摩擦による影響があったものの、個人消費が下支えし底堅く推移した。
■セグメント別業績
自動包装システムでは、薬品向けの売上が減少した。産業機械では、三次元はんだ印刷検査機、リチウムイオン電池製造システムともに売上が増加した。その結果、売上高は71億06百万円(前年同期比3.7%減) 、国内の受注価格が厳しくなっていることに加え、将来を見据えて海外物件を戦略的に受注した影響によりセグメント損失は99百万円(前年同期は391百万円のセグメント利益) となった。
<機器部門>
国内市場では、メモリーを中心とした設備投資が続いた半導体製造装置向け、内需を中心に堅調な工作機械向けの売上が増加した。海外市場では、国内市場と同様に半導体設備投資の減速はあったものの、東アジアや東南アジアを中心に売上が増加した。その結果、売上高は533億48百万円(前年同期比13.9%増) 、売上高増加に対応する設備投資と生産要員の増強による費用の増加、さらに第2四半期からの半導体メモリー設備投資減速の影響などによりセグメント利益は54億73百万円(同28.7%減) となった。
■2019年3月期の見通し
売上高1,160億円(前回予想1,220億円、前期比0.3%増)、営業利益67億円(同140億円、同46.3%減)、経常利益67億円(同140億円、同46.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益48億円(同98億円、同47.5%減)。為替レートは1米ドル110円を前提としている。