㈱アドバンテストは11月14日、Astronics Corporation(アストロニクス)から半導体システムレベルテスト事業(SLT 事業」)を1億8,500 万米ドル及び一定の業績達成により最大3,000 万米ドルを支払うアーンアウト条件で譲り受けることで最終合意に至ったと発表した。
SLT事業は、アドバンテストの半導体試験装置(ATE)事業の既存製品群と相互補完的であり、今後拡大が見込まれる民生用電子機器メーカーのシステムレベルテスト要求に対してアドバンテストのソリューションを強化するもの。今回の買収は、半導体バリューチェーンにおける試験・測定ソリューションを拡大するというアドバンテストの中長期経営方針に沿った成長戦略の一環。
<アドバンテスト 吉田芳明 代表取締役 兼 執行役員社長コメント>
「アドバンテストの試験・測定ソリューションを更に充実、拡大することによって、多様な顧客に対してより広範なソリューションを提供することが可能となります。また進化する半導体バリューチェーンにおいて優れた顧客価値を提供し続けることが可能となります。本件買収によって、アドバンテストはSLT事業の持つ技術開発力、優れた製品、人的資源及び顧客基盤を得ることができ、顧客の高まるシステムレベルテストのニーズに対してより的確かつ迅速に対応することが可能となります。またアドバンテストが持つグローバルな顧客ベース及び販売・サポート体制を活用することでSLT事業は一層の成長が期待できると確信しています。SLT事業が大きく前進することで顧客、従業員及び株主に対して大きな価値をもたらすことを期待しています。」
今回の買収は、アドバンテストの米国子会社である Advantest America, Inc. の100%新設子会社であるAdvantest Test Solutions, Inc. がSLT事業を譲り受けるもので、カリフォルニア州アーバインに本社を置く予定。買収は、関係国当局の承認取得等一般的なクロージング条件を満たすことによって成立し、年内に完了することを見込んでいる。