・エチレンプラントの省エネを実現
㈱IHIは11月12日、連結子会社である㈱IHIプラントエンジニアリング(本社:東京都江東区、以下、IPEC)が、出光興産向けにナフサ分解炉更新工事の設計・調達・建設業務を受注したと発表した。
受注した工事は、一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)の「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」を活用した、出光興産徳山事業所の旧型分解炉の更新計画に対し、高効率型の分解炉を建設・納入するもの。工事完成後の引き渡しは2021年1月を予定している。
ナフサの熱分解反応を起こす分解炉は、石化プラント最上流の根幹設備。また、同工事は隣接設備を稼働させたままで実施されるため、大型重機の設置場所が限定されるなど、難易度の高い工事となる。IPECの石油化学プラントの省エネルギー化に関する技術と知見、また設計・調達・建設業務の豊富な実績が高く評価され、今回の受注に至った。
IPECは、石油化学、医薬、ファインケミカル等、幅広い分野でのプラント設計・調達・建設の技術を有している。既設プラントの改造・修理・能力増強工事にも多くの実績があり、今回受注した工事と同様に、プラントの省エネルギー化を含めた、様々なニーズに対応していく。
<案件概要>
発注者:出光興産株式会社
建設地:徳山事業所(山口県周南市新宮町1番1号)
対象設備:ナフサ分解炉
役務範囲:設計、調達、検査、土木建築工事、試運転助勢業務
工事期間: 2018年9月~2020年12月
<IPEC概要>
会社名:株式会社IHIプラントエンジニアリング
本社所在地:東京都江東区豊洲三丁目1番1号 豊洲IHIビル
設立:1981年7月
資本金:150百万円
事業内容:石油精製/石油化学/化学/発電/医薬プラントおよびプラント機器の設計、調達、建設、試運転、メンテナンスなどに関する事業
<ナフサ分解工程について>
※ナフサ分解炉:800℃以上の高温でナフサを熱分解し、エチレンをはじめとする石油化学製品を生成する石油化学コンビナートの中核設備である。