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旭化成、延岡地区の水力発電所の改修工事を実施、2019年より工事開始

 旭化成は11月12日、宮崎県西臼杵郡に保有する五ヶ瀬川発電所(1925年竣工、13,500kW)の大規模改修工事を実施することを決定したと発表した。この大規模改修工事により、発電機を高効率化することで、現状比約1.1万トン/年のCO2排出量削減を実現し、さらなる環境負荷の低減を目指す。工事は2019年10月より開始し、2021年10月の稼働を予定している。

 旭化成は、「健康で快適な生活」「環境との共生」の実現を通して、社会に新たな価値を提供することをグループビジョンと掲げており、自然環境に配慮し、地域社会との共生・調和を図りながら事業活動を行っている。創業以来五ヶ瀬川水系の水力発電所からの送電で事業活動をしており、現在は合計9カ所(最大出力合計56,840kW)の水力発電所を所有し、旭化成の延岡地区の工場群などに電力を供給している。それぞれの設備は竣工後70年以上経過しており、これまでも計画的に補修工事を行うことで水力発電所を維持・保全し、安全な操業を続けてきた。

 今回、持続的成長に向けたESG経営の一環として、水力発電所の設備信頼性をいっそう強化し、今後も長期にわたって安定したクリーンなエネルギーの供給を継続するために、大規模改修工事の実施を決定した。

 旭化成の延岡・日向地区には、水力発電所が9カ所、火力発電所が5カ所あり、旭化成は同地区で使用する電力の90%を自給している。これまでも、クリーンエネルギーの使用比率を高めるため、2012年からはバイオマス発電を開始し、今年9月には第3石炭火力発電所(1971年竣工、34,000kW)を天然ガス火力発電所へ更新することを決定した。

 今回の五ヶ瀬川発電所の大規模改修を皮切りに、順次既設水力発電所の改修も検討していく。旭化成は今後も、自然環境に配慮した事業活動を行い、「クリーンな環境エネルギー社会」の実現に向け、よりよい社会づくりに積極的に貢献していく。

<五ヶ瀬川発電所>

所在地:宮崎県西臼杵郡

水系・河川名:五ヶ瀬川

発電所形式:流れ込み式

最大使用水量:29.7m3/sec

<設備更新の主な内容:発電機の取り替え>

最大出力:現状 13,500kW→設備更新後(計画)14,500kW

 ニュースリリース

 

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