4~9月期における射出成形機業界は、海外はアジア等の新興国で一部需要の減退がみられたものの、国内、北米では需要が堅調に推移した。このような状況の中、日精樹脂工業グループは現中期経営計画の最終年度として、「真のグローバル経営の強化」を目指し事業を展開している。
■セグメント別状況(外部売上高)
<日 本>
自動車関連およびIT関連の需要が堅調に推移したこと等から売上高は101億5千9百万円(前年同期比3.7%増)となったが、セグメント利益は9億1千6百万円(同23.1%減)となった。
<アメリカ地域>
自動車関連を中心に需要が堅調に推移したこと等から売上高は50億6千2百万円(前年同期比14.3%増)と増加したが、売上増に伴い販売費用が増加したこと等からセグメント利益は2億2千万円(同43.8%減)となった。
<アジア地域>
東南アジアでの需要は堅調に推移したが、中国でのIT関連からの需要が減少したこと等から、売上高は53億1千4百万円(前年同期比12.0%減)、セグメント利益は3億7百万円(同34.0%減)となった。
■2019年3月期の見通し
2019年3月期の通期業績予想については、売上高455億円(前期比7.5%増)、営業利益34億円(9.6%増)、経常利益35億円(4.3%増)、親会社株主に帰属する当期利益22億円(同49.0%増)と5月7日公表値を据え置いている。