日本鍛圧機械工業会は11月8日に発表した2018年10月度の鍛圧機械受注実績によると、受注総合計は前年同月比では24.3%の増の363.7億円となり、10月単月では2003年来最高額を記録した。1∼10月累計では前年同期比9.3%増、4~10月でも同17.4%増で推移している。
プレス系機械は輸出の大型案件が寄与し、全体を押し上げた。板金系機械も国内を中心に堅調に推移しており、全体として国内は引き続き堅調で、輸出は現地生産投資に期待するとしている。
機種別によると、プレス系機械は前年同月比38.1%増の182.0億円。超大型プレスが95.5%増、大型プレスは97.9%増、小型プレスも10.4%増だが、中型プレスは1.3%減。油圧プレスは17.5%減、フォーミングは67.1%増、自動化・安全装置も6.3%増。板金系機械は前年同月比4.6%増の99.0億円。パンチングが30.7%増、プレスブレーキ4.9%増だが、レーザ・プラズマは10.0%減だった。
国内は前年同月比17.3%増の143.1億円。自動車は32.1%増、一般機械が63.9%増、電機も89.3%増だが、金属製品製造業は16.5%減、鉄鋼・非鉄金属も23.5%減となった。
輸出は前年同月比32.0%増の138.0億円。北米向けは87.7%増、中国向け15.5%増、東南アジア向けが3.2倍増、韓国・台湾向け0.1%増、インド向けも2.5倍増だが、欧州向けは38.2%減となった。