用途別の売上高については、前年同期比で、自動車やスマートフォン、家電などの生産自動化に使用される産業用ロボット向けが増加したことに加え、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレイ製造装置向け、モーターメーカー向けギアヘッドなどをはじめ主要用途全般が増加した。また、前年度から推進してきた設備投資や製造人員の増員が奏功し、生産能力が計画どおり増強されたことも増収を達成した大きな要因となった。
なお、製品群別の売上高は、減速装置が前年同期比41.9%増の289億90百万円、メカトロニクス製品が同19.7%増の54億83百万円で、売上高比率はそれぞれ、84.1%、15.9%となった。
■報告セグメントの業績
<日 本> 産業用ロボット向けをはじめ、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレイ製造装置向け、モーターメーカー向けギアヘッドなどの主要用途全般が増加し、売上高は前年同期比44.9%増の233億99百万円となった。
また、セグメント利益(経常利益)は前年同期比35.7%増の90億77百万円となった。
<北 米> 医療機器向け、半導体製造装置向け、工作機械向けを中心に需要が増加したことにより、売上高は前年同期比27.4%増の32億5百万円となった。また、セグメント利益(経常利益)は、販売費及び一般管理費は増加したものの、売上高の増加による増益効果が上回り、前年同期比64.1%増の6億円となった。
<欧 州> 主に産業用ロボット向け、半導体製造装置向けの需要が増加したことなどから、売上高は前年同期比24.0%増の78億69百万円となった。また、セグメント利益(経常利益)は前年同期比535.3%増の8億12百万円となった。
■2019年3月期の見通し
2019年3月期の連結業績については、中国における製造業の投資手控えや半導体業界の投資計画の見直しなどにより、産業用ロボット向け、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレイ製造装置向けなどの需要が調整局面にあることを踏まえ、2018年5月11日に公表した通期の予想数値を以下のとおり修正した。
売上高670億円(前回予想685億円、前期比23.3%増)、営業利益161億円(同174億円、同27.8%増)、経常利益165億円(同176億円、同34.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益106億円(同115億円、同31.5%増)となる見通し。
ハーモニック・ドライブ・システムズの2019年3月期第2四半期決算短信