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現代建設機械とカミンズ、電動ミニ油圧ショベルの試作機を共同開発

 Cummins Inc.(カミンズ、米国インディアナ州Columbus)とHyundai Construction Equipment(HCE:現代建設機械、本社:韓国京畿道城南市 )は10月29日、電動ミニショベルを共同開発したと発表した。

 「電気自動車が自動車市場でシェアを拡大し続ける中、環境にやさしく、経済的に持続可能な建設機械のソリューションとして多くの人々によって追求されている商用電力システムの電化が同時に見られています。HCEは、住宅地域に近い都市の作業場で動作するミニマムショベルは、近い将来、ゼロエミッションと低騒音の要件を満たすための主要な候補になる」とHCE上級副社長兼CTOのD. S. Kim氏は語った。

 HCEとカミンズは、長期的な生産性の高いパートナーシップを基に、この市場向けの電動ミニショベルの設計と開発に協力することに合意した。カミンズ* BM4.4フレキシブルバッテリモジュール(各4.4kWh)を搭載した3.5トンのショベルは、8時間のフルシフトと3時間以内の充電が可能。この機械は、ガス状排出物をすべて排除し、実質的に騒音を低減し、都市部および都市部での使用に理想的だという。

 「この電動ミニ油圧ショベルは、HCEの多目的ショベルとカミンズのリチウムイオン電池ソリューションとの統合と機械統合の専門技術を組み合わせた電化建設機械の興奮を祝うものです。カミンズは、電化パワーの先駆けとなることを約束しており、HCEのような企業と提携し、業界の最新テクノロジーを設計しテストすることを楽しみにしています」と、Electrified Power(電化パワー)常務のJulie Furber(ジュリー・ファーバー)氏は述べている。

 世界中の都市部がゼロエミッション基準を拡大して輸送車両に中小建設機械も含めると、顧客はこのスペースで、ディーゼル・カウンターパートの信頼性と性能を満たすか、それを上回る電化製品を求めている。試作機は、性能を最適化し、構造の完全性を証明し、市場性を高めるためのテストに使用される。

* BM4.4Eについて:このショベルには、合計35.2kWhのエネルギーを供給するために、8つのBM4.4Eモジュールが直列に接続されている。ショベルのベースに搭載されたカミンズの設計・組み立てられたバッテリモジュールは、リチウムイオン技術を利用して高エネルギー密度と独占的な制御技術を実現し、より長いゼロエミッション範囲でバッテリの充電状態を維持する。モジュラー設計により、システムを構築し、ショベルのデューティサイクルに合わせることができる。

■現代建設機械について

 HCEは、現代重工業の重機械部門として設立され、油圧ショベルやホイールローダーなどの建設機械、ならびにフォークリフト、牽引・輸送車両などの産業車両を製造販売している。HCEの工場は、年間ベースで50,000台の建設機械と産業車両を生産している。2018年の売上目標は3.28兆ウォン(約3,280億円)に設定されている。過去30年間にわたり、同社は140カ国の540のディーラーネットワークを通じて流通チャネルを拡大してきた。

■カミンズ社について

 グローバルパワーリーダーであるCummins Inc.(カミンズ)は、海外のパワーソリューションの設計、製造、頒布、およびサービスを行う相補的な事業部門の会社。同社の製品には、ディーゼルおよび天然ガスエンジンからハイブリッドおよび電気プラットフォーム、さらにはバッテリシステム、燃料システム、制御、エアハンドリング、ろ過、排出ソリューション、パワー発電システムなどの関連技術までが含まれる。

 米インディアナ州コロンバスに本社を置くカミンズは、1919年の設立以来、現在、より繁栄した世界に電力を供給することを約束した約58,600人の従業員を雇用している。カミンズは、約500の企業所有および独立したディストリビューター・ロケーションと約7,500のディーラーロケーションのネットワークを通じ、約190の国と地域で顧客をサポートしている。カミンズは2017年に204億ドル(約2兆2,440億円)の売上高で約10億ドル(約1,100億円)を稼いだ。

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