プライメタルズテクノロジーズ(以下、PT社)は10月30日、米国テキサス州のビントンスチール社(Vinton Steel LLC)から棒鋼圧延機のアップグレード工事を受注したと発表した。この工事により、同社は(圧延後のハンドリング停滞による)遅延の軽減、生産性の向上、バンドル品質の向上、最長80 フィートの棒鋼の処理が可能になります。稼働開始は2020 年前半を予定している。
このプロジェクトは、棒鋼圧延後の冷間せん断機から製品搬出までの処理設備一式からなり、PT社は剪断力約600 トン(660 ショートトン)の冷間せん断機、冷間せん断機用ランアウトテーブル、測長用ビーム、短尺材ハンドリングシステム、棒鋼計数器、バンドル成形装置、結束機、結束後の製品用倉庫に加えて、層位置分解能付き光学式棒鋼計数装置、電気設備、自動制御装置の供給、さらに据付け指導も担当する。
ビントンスチール社は年産27 万トン強(30 万ショートトン:約27 万2 千トン)の電炉製鉄所で、建設業界向けに#4 から#18 まで様々なサイズの鉄筋用棒鋼を生産しており、鉱業で用いられる直径1-1/2 インチから4 インチの研削用鋼球の原材料となるみがき棒鋼(表面が滑らかな丸棒)も製造している。1962 年設立の同社は、2016 年12 月に電炉業界で世界的な大手企業グループである共英製鋼によって買収された。