宇部興産は10月25日、グループ会社のU-MHIプラテック(以下、U-MHIPT)が、三菱重工業(以下、MHI)が同社大江工場(名古屋市港区)のグラウンド跡地に新設する射出成形機工場を賃借し、U-MHIPTの新工場として活用することを決定したと発表した。
U-MHIPT の新工場は「大江工場」と称し、名古屋鉄道(名鉄)東名古屋港駅近くの場所約1万8,000㎡に今年12月に着工・2020年3月に完成予定で、U-MHIPT は同年7月に現在の岩塚工場(名古屋市中村区)から大江工場に移転する。
岩塚工場は、製造設備・材料・仕掛品等が複数の建屋に分散配置されているが、大江工場はU-MHIPT の射出成形機専用工場として製造工程を考慮したレイアウトに一新することで、効率的な生産が可能となる。また、U-MHIPTの主要顧客である東海地方を中心とする自動車産業に近い名古屋地区に最新の製造拠点を置くことで、競争力強化が期待できる。今後は最新鋭の工場で顧客のニーズに合致した高品質の射出成形機の迅速な生産に努めていく。
<U-MHIプラテック株式会社の概要>
所在地:愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1
代表:代表取締役社長 久保田浩司
事業内容:射出成形機、付帯機器、金型並びに部品の設計・製造・販売・アフターサービス
資本金:4.5億円
設立:2005年4月
出資比率:宇部興産機械(株) 85%、三菱重工業(株) 15%