㈱松浦機械製作所 (本社:福井県福井市)は10月23日、5 軸制御立形マシニングセンタ「MX-850 PC4 」の販売を開始すると発表した。
5 軸制御立形マシニングセンタMX シリーズは、「はじめてでも安心・簡単5 軸」をキーワードに、良好な操作性・高い加工能力・コストパフォーマンスを有し、2010 年から販売開始、MX520、MX-850、MX-330 とラインナップを3 機種に拡大し、5 軸加工入門機として確固たる地位を築いてきた。MX シリーズの累計は1,110 台(2018 年9 月末時点)となっている。
近年、市場からは更なる生産性向上を目指すために、大型ワークに対応するMX-850 をベースに「自動化」・「無人化」で実現したいとの要求が高まってきた。これまでに松浦機械製作所は、MX シリーズにシンプルオートメーションとして、2016 年にMX-330 PC10、2017 年にMX-520 PC4をリリースしてきた。今回、大型機のMX-850 にPC4 仕様をオプション設定可能とすることで、MX シリーズ全てで無人化・自動化に対応可能となり、顧客の幅広い要求に応えるようになった。
今回、PC4 開発と平行して、MX-850 の標準仕様も見直し、基本性能を向上した。機械を制御するMatsuura G-Tech 31i は、「見やすい・迷わない・間違わない」をキーワードに最新NC と独自のソフトウェアを融合させる事で更なる操作性向上を図った。
また、昨今の流れであるIoT への対応としては、各種センシングによるデータ集積が標準で可能となっており、予防保全でダウンタイムを最小化に、稼動をモニターすることで生産性を最大にする為の準備がされている。新世代MX-850 は5 軸加工の入門だけでなく、「生産性向上」の要として活躍する。
なお、MX-850 PC4 は11 月1 日から東京ビッグサイトで開催される第29 回 日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)に出展する予定。