月島機械は10月19日、東京都下水道局より「葛西水再生センター汚泥焼却設備再構築工事」を受注したと発表した。
受注した案件は、省エネルギー性能に優れた次世代型下水汚泥焼却システムである「過給式流動燃焼システム」および排熱を活用した発電設備を組み合わせたプロセス。東京都下水道局とエネルギー自立型焼却炉として開発を行った技術であり、脱水汚泥含水率を一層低下させる「超低含水率型脱水機」の脱水汚泥に対応し、汚泥焼却時に買電より安価な発電を行い、焼却炉における使用電力量を発電電力量が年間で上回り、かつ通常運転時に補助燃料を必要としない焼却炉。発電は、焼却炉の廃熱を活用したバイナリー発電を採用している。
なお、過給式流動燃焼システムの受注としては、全国で9件目となる。
月島機械は上下水道施設における汚泥処理設備を得意としており、なかでも汚泥焼却設備は業界でもトップクラスの地位にある。今後、地方自治体における下水汚泥焼却設備は更新期を迎え、且つ下水道における地球温暖化防止ニーズも益々増加することが予想されている。月島機械は今後も下水汚泥焼却設備の更新需要に積極的に対応し、下水道施設における省エネルギー・地球温暖化防止に貢献していく。
<受注案件の詳細>
発注者:東京都下水道局
案件名称:葛西水再生センター汚泥焼却設備再構築工事
納入先:東京都下水道局 葛西水再生センター
案件概要:過給式流動燃焼システム・発電設備の設計、製作、据付、試運転
設備能力:300 ton/日 × 1基
納期:2022年3月
受注金額:約52.6億円(税抜)