・大規模なデジタル化投資により最先端の生産拠点へ
現地時間10月8日にオープニングセレモニーを執り行い、駐ポーランド特命全権大使 川田 司大使、ドイツ総領事館 Jana Orlowski(ヤナ・オーロースキー)代表代理列席のもと、森 雅彦DMG森精機社長、クリスチャン・トゥーネスDMG MORI AKTIENGESELLSCHAFT 会長、ズビグニュ・ナドスタフスキFAMOT/Ulyanovsk工場長ら関係者によるテープカットを行った。
今回約80億円に上る投資を行い、総面積を20,000㎡から50,000㎡へと拡張した。そのうち製造・組立エリアは21,000㎡を占め、5軸加工機への需要増加に応えるべく、組立能力・加工能力の増強を行った。さらに、集中的なデジタル化投資により、計画・段取り・生産・モニタリング・保全情報のシステムによる一元管理を実現している。
具体的には、CAD/CAMによる加工前のプログラミングや段取りに始まり、ERPとISTOS(*1)によるシームレスに連携された生産計画と実行、WERKBLiQ(*2)による予知保全・メンテナンス管理などを実現している。Industry 4.0とConnected Industriesの実証工場として生まれ変わったFAMOT工場は、今後も、最新のデジタルツインやエッジコンピューティング技術を積極的に取り入れ、最先端の部品加工工場として進化していく。
*1ISTOSは生産計画・実行のためのソフトウェア「ISTOS」を開発するDMG MORIグループ会社
*2WERKBLiQは予知保全・メンテナンスのためのソフトウェア「WERKBLiQ」を開発するDMG MORIグループ会社
<FAMOT工場>
所在地:Fabryczna 7,63-300 Pleszew,ポーランド
建物面積:50,000㎡
新設・拡張施設:組立工場、主軸工場、XXL工場(*)、焼入れ工場、物流センタ、鋳物倉庫、事務所、倉庫
生産品目:5軸制御マシニングセンタCMXシリーズ、ターニングセンタCLXシリーズ、自動化システム等
*XXL工場ではフロンテン工場で開発・生産している大型5軸加工機の鋳物を加工。2019年3月に完成予定。
画像上:テープカットの様子
画像下:デジタルファクトリーのモデル工場へと生まれ変わったFAMOT 工場