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DMG森精機、ポーランドのFAMOT工場がグランドオープン-5軸制御マシニングセンタなど生産

・大規模なデジタル化投資により最先端の生産拠点へ

 DMG森精機は10月19日、ポーランド・プレシェフに位置し、欧州の最重要生産拠点のひとつであるFAMOT工場をグランドオープンしたと発表した。

 現地時間10月8日にオープニングセレモニーを執り行い、駐ポーランド特命全権大使 川田 司大使、ドイツ総領事館 Jana Orlowski(ヤナ・オーロースキー)代表代理列席のもと、森 雅彦DMG森精機社長、クリスチャン・トゥーネスDMG MORI AKTIENGESELLSCHAFT 会長、ズビグニュ・ナドスタフスキFAMOT/Ulyanovsk工場長ら関係者によるテープカットを行った。

 1877年に小さな農業機械メーカーとして創業したFAMOT工場は、1999年にDMG森精機グループの一員となった。5軸制御マシニングセンタCMXシリーズやターニングセンタCLXシリーズの製造拠点でありながら、工作機械用の大型鋳物部品などの主要部品を他の生産拠点に供給する欧州最重要拠点のひとつでもある。

 今回約80億円に上る投資を行い、総面積を20,000㎡から50,000㎡へと拡張した。そのうち製造・組立エリアは21,000㎡を占め、5軸加工機への需要増加に応えるべく、組立能力・加工能力の増強を行った。さらに、集中的なデジタル化投資により、計画・段取り・生産・モニタリング・保全情報のシステムによる一元管理を実現している。

 具体的には、CAD/CAMによる加工前のプログラミングや段取りに始まり、ERPとISTOS(*1)によるシームレスに連携された生産計画と実行、WERKBLiQ(*2)による予知保全・メンテナンス管理などを実現している。Industry 4.0とConnected Industriesの実証工場として生まれ変わったFAMOT工場は、今後も、最新のデジタルツインやエッジコンピューティング技術を積極的に取り入れ、最先端の部品加工工場として進化していく。

*1ISTOSは生産計画・実行のためのソフトウェア「ISTOS」を開発するDMG MORIグループ会社

*2WERKBLiQは予知保全・メンテナンスのためのソフトウェア「WERKBLiQ」を開発するDMG MORIグループ会社

<FAMOT工場>

所在地:Fabryczna 7,63-300 Pleszew,ポーランド

建物面積:50,000㎡

新設・拡張施設:組立工場、主軸工場、XXL工場(*)、焼入れ工場、物流センタ、鋳物倉庫、事務所、倉庫

生産品目:5軸制御マシニングセンタCMXシリーズ、ターニングセンタCLXシリーズ、自動化システム等

*XXL工場ではフロンテン工場で開発・生産している大型5軸加工機の鋳物を加工。2019年3月に完成予定。

 画像上:テープカットの様子

 画像下:デジタルファクトリーのモデル工場へと生まれ変わったFAMOT 工場

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