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IHI、香港テラテック社の株式取得-シールド掘進機のグローバル競争力を強化

 ㈱IHIは10月15日、連結子会社であるJIMテクノロジー(本社:神奈川県川崎市、以下、JIMT)が、香港のTerratec Limited.(以下、テラテック社)の株式の51%を取得する株式譲渡契約を、同社の株主であるTerratec Group Inc.(以下、TGI社)と締結、株式譲渡の手続きを完了したと発表した。これにより、テラテック社はJIMTの子会社となるとともに、IHIの連結子会社となった。

 テラテック社は、シールド掘進機(※1)本体および後続設備(※2)を含めたトータルシステムを取扱い、グローバルに事業を展開しており、これまでも、JIMTとは海外事業において協力関係にあった。

 シールド掘進機システムの海外市場規模は現在、国内市場の10倍超の約4,000億円であり、今後さらに成長する見込み。特に、中国やインドの内陸部都市の発展やASEAN諸国・中近東・トルコなどの都市化の発展に伴う、インフラ整備や地下鉄の路線拡大による需要増加が大いに期待されている。

 国内外で3,500基以上のシールド掘進機の納入実績を持ち、特に大口径シールド掘進機に強みを持つJIMTが、テラテック社と資本提携することで、テラテック社が取り扱う後続設備を含めたトータルシステムの提供が可能になる。また、テラテック社の掘削オペレーションのノウハウ、アフターサービス対応力、高いシェアを有するインド、タイ、トルコなどの海外営業網とのシナジーにより、競争力をさらに強化していく。

 JIMTとテラテック社は、今回の資本提携によるシナジーを早期に発揮し、世界市場におけるリーディングカンパニーへの飛躍を目指す。

(※1)シールド掘進機:地下鉄や道路トンネルなどの掘削に利用される機械。前面のカッターを回転させながら土砂を切削し、油圧ジャッキを使って前進させることで掘削する。

(※2)後続設備:シールド掘進機本体を動かすために、本体後方に搭載される設備。電気機器、油圧機器、操作室、各種薬液プラント、土砂搬送装置などを含む。

 画像・上<JIMTの大口径シールド掘進機>

 画像・下<テラテック社の中口径シールド掘進機>

<テラテック社の概要>

社名:Terratec Limited.

所在地:11/F Wharf T&T Centre、 7 Canton Road、 Kowloon、 Hong Kong

資本金:25,806米ドル

設立:1990年

従業員:約140名

事業内容:シールド掘進機その他のトンネル建設機械及び鉱山機械の設計、 調達、製造、アフターサービス

主要株主:TGI 100%

<JIMT概要>

社名:JIMテクノロジー株式会社

所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町

資本金:450百万円

設立:2016年

従業員:約180名

事業内容:シールド掘進機その他のトンネル建設機械の開発、設計、調達、製造、現地工事、調整、保守、運転支援、賃貸及び販売

主要株主:ジャパントンネルシステムズ株式会社(※)60%

     ※IHIの連結子会社(持株比率:IHI51% JFEエンジニアリング株式会社49%)

     三菱重工業株式会社40%

 ニュースリリース

 

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