千代田化工建設は10月5日、北海道北部風力送電(本社:北海道稚内市)が計画する「風力発電のための送電網整備の実証事業」における世界最大級の北豊富変電所蓄電池システム建設工事(北海道天塩郡豊富町)の設計・調達・建設(EPC)業務を受注したと発表した。
受注したプロジェクトは、北海道北部風力送電が実施する北海道北部地域での送電網整備の実証事業(送電網整備エリア77.8km)のうち、千代田化工建設は変電所に併設する世界最大級の蓄電池システム(出力240MW、蓄電池容量720MWh)を構成する蓄電池、制御システム、受変電設備、大型建屋を一括元請けとして全体を取り纏め、システム全体の最適化を図っていくもの。
北海道北部地域は国内でも風況が良く風力発電の適地であるものの、送電網が脆弱なため風資源を有効活用できていないのが現状ですが、当該蓄電池システムによって、今後の風力発電の大量導入に向けた系統制約の解消と安定的な電力供給に大きく寄与することが期待される。
千代田化工建設は2017 年8 月に発表した中期経営計画「未来エンジニアリングへの挑戦」において、地球環境エンジニアリング事業の拡大を掲げており、メガソーラー発電・蓄電池システム等を含む再生可能エネルギー分野の事業に積極的に取り組んでいく方針。
昨今、風力発電及び太陽光発電等の再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、蓄電池システムのニーズが高まっている。千代田化工建設は今後も、「エネルギー」と「環境」の調和を実現する技術力・プロジェクト遂行力をコアバリューとして発揮し、持続可能な社会の発展に貢献していく。
*北海道風力発電株式会社:株式会社ユーラスエナジーホールディングス、エコ・パワー株式会社、北海道電力株式会社及び稚内信用金庫株式会社及び北海道銀行株式会社及び北洋銀行株式会社が出資し、2013 年8 月に設立。