いすゞ自動車は10月4日、米国カミンズ・インク(本社:インディアナ州Columbus)と、パワートレイン事業に関する事業提携について、覚書を締結し協議を開始することに合意したと発表した。
自動車業界は、100年に一度と言われる技術革新に直面しており、先進国を中心に電動化をはじめとするパワートレインの多様化が見込まれる。一方、幅広い用途を持つ商用車や産業用パワートレインに関しては、先進国市場での高負荷用途や社会インフラ制約が厳しい新興国市場において、ディーゼルエンジンへの期待も依然大きく、今後も有用なパワートレインであり続けると認識。電動化を始めとする多様化に対応しつつ、従来以上に環境に優しい次世代ディーゼルエンジンの開発にも積極的に対応して行くことが、商用車メーカーのいすゞの使命という。
今回、いすゞは世界No.1の規模を持つエンジンメーカー、カミンズとの間で、この様な将来のパワートレインに対する課題で認識が一致したため、パワートレイン事業における長期的かつ包括的なパートナーシップの構築を視野に入れて協業機会の可能性を共同検討することになった。
今後、両社が持つ技術を最大限に融合する事で、開発の効率化を図ると共にコスト競争力と商品競争力を有する次世代パワートレインでの協業を通じ、地域エネルギー事情や顧客の幅広い用途・ニーズにあったパワートレインの供給を実現し、事業の拡大を図っていく。