コマツは10月3日、100%子会社であるコマツインドネシア(以下KI、社長:Pratjojo Dewo)が、2018年度のデミング賞を受賞したと発表した。
コマツは、1961年に全社的品質管理(QC)を導入以降、1964年にデミング賞実施賞(現デミング賞)、1981年に日本品質管理賞を受賞するなど、総合的な品質管理(TQM)活動に積極的に取り組んできた。また、海外現地法人にもTQMを導入し、ナショナルスタッフ自らが問題を発見して業務の付加価値を高める職場環境を醸成するなど、海外現地法人の経営の現地化を進め、2013年に中国の小松山推建機公司もデミング賞を受賞している。
KIでは中長期的に拡大が見込まれるアジアの建機市場での重要な生産拠点として、組織力向上とナショナルスタッフの育成を目的とした品質経営体制を構築し、社員一丸となって品質向上活動に取り組んできたことが今回の受賞につながった。
コマツは、「引き続きグループを挙げて『品質と信頼性』を追求し、企業価値を最大化していきます」としている。
<受賞理由>(財団法人日本科学技術連盟)
同社は、国内顧客の要求変化に対応した新製品を開発・生産するとともに、取付け部品や再生部品のアフターマーケット事業を拡大している。また、柔軟な生産システムに向けた業務改革を行い、在庫増大を招かずに需要変化に対応する体制づくりを行っている。さらに、従業員一人ひとりが持つべき能力を経営目標・戦略の達成の視点から明らかにし、その育成に長期的な視点で取り組んでいる。
結果として、目標シェアの達成、在庫の低減、クレーム発生率の半減、従業員の能力向上を達成して、顧客ニーズの把握力、変化への対応力などの組織能力を獲得している。
<KIの概要>
社名:コマツインドネシア株式会社
設立:1982年
所在地:インドネシア ジャカルタ
代表者:Pratjojo Dewo
事業内容:油圧ショベル、ブルドーザー、ダンプトラック、油圧機器などの製造
従業員数:約1800名