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NTN、軸受・継手・建機部品の羽咋丸善の株式を取得-産業機械用軸受の競争力強化

 NTNは10月1日、ベアリング(軸受)、石油継手、建設機械部品等の鍛造を行う羽咋丸善(本社:石川県羽咋市)の自己株式を除く発行済み全株式を取得すると発表した。NTNは、今回の株式取得によって、能登地区における軸受の一貫生産体制強化と産業機械用軸受の競争力強化を図る。

 羽咋丸善は、石川県の能登地区を拠点に、自社開発のローリングミル設備と金型を活用して、寸法精度に優れた鍛造リングを製造し、「平鍛造®」の商標を用いて国内外の顧客に供給している。特に、特殊形状の異型鍛造リングの製造においては、仕上げ製品に近い形状に加工するニアネットシェイプと呼ばれる優れた鍛造技術を有しており、環境負荷の低減とコスト削減の両面で高い競争力を発揮している。これまで、NTNグループも直径2mを超える風力発電装置向け超大形軸受をはじめ、産業機械向け各種軸受の鍛造品を羽咋丸善から調達してきた。

 また、羽咋丸善の鍛造技術を生かした石油継手や建設機械部品の事業についても、創業50年間築き上げてきた羽咋丸善の精神、技術ノウハウ、販売方法を一切変更することなく継続し、また顧客との取引を変わりなく継続・強化することで、産業機械事業のさらなる拡大を進めていく。

■石川県・能登地区における軸受の一貫生産体制

 石川県の能登地区には、2007年以降、㈱)NTN羽咋製作所、㈱)NTN宝達志水製作所、㈱NTN志賀製作所、㈱NTN能登製作所を設立し、三重県桑名地区と並ぶ、産業機械用軸受の一大製造拠点として、風力発電装置向け軸受をはじめ産業機械向け各種軸受を生産している。また、2017年には、(株)NTN能登製作所に熱処理工場を新設するなど、能登地区における軸受の一貫生産体制の確立を進めることで競争力の強化を図っている。

<羽咋丸善株式会社の概要>(10月1日時点)

所在地:石川県羽咋市千代町

代表者および社長:代表取締役会長 邉田好則、取締役社長 平美都江

事業内容:鍛造製品の製造販売

資本金:30百万円

設立年:1968年(平鍛造株式会社として設立)

 ニュースリリース

 

 

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