㈱ソディックは9月27日、ナノ領域での高品位加工をさらに向上する最上位機種“ナノマシニングセンタ”の新製品「AZ275nano」を開発、2019年より発売を開始すると発表した。
「AZ275nano」は、ナノ加工13年の実績とノウハウを培った独自のアクティブ除振システム“カウンタテーブル機構”を踏襲しつつ、それがもたらす高加速度特性を最大限に活かす新型NC装置「LN4AZ」、および自社開発・製造の高周波アンプ「SAシリーズ」を新たに開発することにより、超微細・超精密領域における無振動での高速加工を可能にした。
また、主軸に回転速度20,000〜120,000min-1の新・高速エアスピンドルを搭載することで、荒加工から仕上げ加工までの幅広い加工ニーズに対応し、XY軸ストロークアップによる加工領域の拡張と高効率化を実現する。
近年、スマートフォンやタブレット端末機などのモバイルデバイスでは、より小型化・多機能化・高集積化が進んでいる。また、医療機器・バイオテクノロジ分野においても、構成部品の微細化・精密化が高度なレベルで要求されている。これらを構成する光学系・検査用の部品や超微細領域の特性を利用したデバイス、およびその部品の生産を支える金型の製造工程では、ナノ領域の加工精度が求められており、それらの要望に応えたとしている。
なお、製品は、「第29回 日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018、11月1日(木)〜11月6日(火)、於:東京ビッグサイト)」へ出展を予定している。