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日立と日立ビルシステム、油圧式標準型エレベーターリニューアル「Y_Select(ワイセレクト)」を発売

 ㈱日立製作所㈱日立ビルシステムは9月25日、老朽化したエレベーターの機器を最新のものに更新することで、安全性や快適性を高め、高度な保全サービスの提供を実現する油圧式標準型エレベーターリニューアル「Y_Select(ワイセレクト)」を販売開始すると発表した。

 「Y_Select」は、価格や工事期間の長さの問題により、従来のメニューではリニューアルが実施できなかった顧客向けに、更新部位を極力抑えることで、低価格かつ短期間の工事でリニューアルを実施できる2 種類のメニューを新たに追加し、ラインアップを体系化したもので、顧客のニーズに応じたリニューアルを実現する。

 設置後20 年以上が経過したエレベーターのリニューアル需要が高まる中、日立と日立ビルシステムは、エレベーターの安全性・快適性・メンテナンス品質の向上を実現するリニューアルメニューを継続的に拡充してきた。これまでにロープ式エレベーターを中心に、国内で約45,000 台のリニューアルを実施し、現行法規に準拠した防災対策をはじめとする安全性の向上や、かご内のデザイン刷新などによる快適性の向上、稼働データの分析による高度な保全サービスの提供を実現している。

 油圧式エレベーターについては、2008 年に製造を終了しており、ロープ式エレベーターへのリニューアルを実施しているが、価格や工事期間の長さなどの問題により、断念するケースがあることから、このほど、メニューのラインアップを強化し、「Y_Select」として新たに体系化した。

 「Y_Select」は、従来提供してきた油圧式標準型エレベーターの全撤去(全ての既設機器を撤去して最新のエレベーターを据え付ける)リニューアル、準撤去(既設機器の一部を活用し、その他の機器を撤去して新設する)リニューアルの2 メニューに、価格や工事期間短縮のニーズに対応した2 メニューを追加し、顧客の多様なニーズに対応するもの。

 全撤去リニューアルを「セレクト4」、準撤去リニューアルを「セレクト3」とし、新たに、「セレクト3」では撤去する各階の乗場ドアを一式活用することにより、「セレクト3」比で15%程度の価格低減と20%程度の工事期間短縮を実現する「セレクト2」と、さらに価格や工事期間短縮のニーズが高い顧客向けに、既設の油圧式エレベーターのまま、制御盤などの主要機器を入れ替える「セレクト1」を追加した。

 日立と日立ビルシステムは、日立製の油圧式標準型エレベーター約11,000 台を対象に、「Y_Select」を提案し、エレベーターの安全性、快適性の向上、高度な保全サービスの提供を図る。

 ニュースリリース

 

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