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東洋エンジニアリング、ブラジル子会社にかかる民事訴状を裁判所が受理

 東洋エンジニアリングは9月20日、ブラジル子会社である Projeto de Plantas Industriais Ltda (以下、PPI 社)を共同被告の1社として、ブラジル連邦司法長官がブラジルの現地裁判所に提出した民事訴状が裁判所により受理されたと発表した。

1.訴訟の原因および訴訟が提起されるに至った経緯

 PPI社は、オデブレヒト社 (Construtora Norberto Odebrecht S.A.) およびUTC社(UTC Engenharia S.A.)との3社コンソーシアムにより、リオデジャネイロ州イタボライのコンペルジェ石油化学コンビナート内のユーティリティ設備の建設工事(以下、本プロジェクト)を、ブラジルの大手エネルギー関連国営企業であるペトロブラス社(Petroleo Brasileiro S.A.) から2011年に発注を受けた。

 ブラジル連邦司法長官は、オデブレヒト社が関与した本プロジェクトを含む計19のプロジエクトにかかるペトロブラス社との契約に際して行政不正防止法違反行為があったとして、それらの19プロジェクトに関係したオデブレヒト社を含む企業及び個人計20名に対し連帯して、損害及び罰金として約11,098 百万ブラジルレアル(約2,970億円)を支払うことを請求している。

2.当該訴訟の提起された裁判所および年月日

(1)提起された裁判所:ブラジル、パラナ州クリチバ地区第11連邦裁判所

(2)PPI社へ提訴の受理が送達された日:2018(平成30)年9月14日(現地時間)

3.訴訟を提起した者の概要

(1)名称:ブラジル連邦司法長官

   所在地:ブラジル

4.当該訴訟の内容及び損害賠償請求金額

(1)訴訟の内容

 ペトロブラス社との19のプロジェクトに関係したオデブレヒト社を含む企業及び個人計20名に対し、契約に際して行政不正防止法違反行為があったとして、損害賠償及び罰金の請求

(2)損害賠償請求金額

 企業及び個人計20名に対し連帯して、損害及び罰金として約11,098 百万ブラジルレアル(約2,970億円)

 5.今後の見通し

 PPI社は不正に関して当局の捜査を受けたこともなく、訴状においてもPPI社が不正に関与した証拠は一切示されておらず、PPI 社は訴状の受理に対する異議申し立てを直ちに行う予定。

 本件訴訟による金額的な影響を現時点で想定することは困難であり、今後、本件に関する状況及び東洋エンジニアリングの業績に与える影響について開示すべき事項が発生した場合には、速やかに発表する。

<PPI社の概要>

正式名称:Projeto de Plantas Industriais Ltda

住所:Praia de Botafogo, nº 228, sala 801 – Botafogo – Rio de Janeiro – Rio de Janeiro – 22250906

代表者氏名:小島 浩次

事業内容:プラントの設計・調達・建設

資本金:322,001ブラジルレアル

 ニュースリリース

 

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