ナブテスコは9月14日、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の株式指数である「DowJones Sustainability Indices(DJSI)」の「World Index」に選定されたと発表した。2016年の初選定以降、3年連続での組み入れとなった。
DJSIは、米国のS&P Dow Jones Indices社と、スイスのRobecoSAM社が共同開発した株式指数で、「経済性」「環境への取り組み」「社会的活動」の側面から企業の取り組みを評価し、時価総額を加味した上で総合的に優れた企業を選定するもの。2018年の「World Index」は主要企業約3,400社から317社(うち日本企業34社)が組み入れられた。ナブテスコが分類される機械・電機(Machinery and Electrical Equipment)セクターでは、11社(うち日本企業2社)が選定されている。なお、ナブテスコはアジア・太平洋地域の企業により構成される「Asia Pacific Index」にも6年連続で選定された。
ESG投資の運用額が増加の一途をたどるなか、株式市場への影響力を有するESG投資指数への組み入れは、安定的な運用資金の取り込みや企業ブランディングの向上に繋がるものと期待される。ナブテスコは、DJSI以外にも、英国のFTSE4Goodに2009年より継続的に組み入れられているほか、2017年にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用した「FTSE Blossom Japan Index」「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」の構成銘柄にも選出されている。
ナブテスコは、CSR基本方針に則り、「ナブテスコウェイ」の実践を通じて、「経営の透明性の確保」と「安全・安心・快適の提供」に取り組み、企業としての社会的な責任を果たすことで、環境・社会の諸課題の解決に貢献するとともに、持続的な企業価値の向上を追求していく。2017年度から始動した中期経営計画においては、経営のコミットメントの一つとして「ESG課題の解決に注力」を掲げており、持続的な企業価値向上への取り組みを強化している。