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月島機械、東京センチュリーと消化ガス発電事業で共同事業会社を設立

 月島機械東京センチュリーは9月6日、消化ガス発電事業への取り組みを共同で推進していくことを目的に、両社共同出資による事業会社(合同会社)を設立したと発表した。

 下水処理場における嫌気性消化プロセスは、下水汚泥の減容化・安定化および下水汚泥エネルギーの有効利用を目的として導入されている。消化プロセスから発生する消化ガスは、メタンを主成分とする可燃性ガスであり、再生可能エネルギーとして地球温暖化対策の観点からその有効利用が期待されている。近年では、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく固定価格買取制度(以下、FIT)を利用し、民間事業者が自らの資金とノウハウを活用した民設民営方式による消化ガス発電事業が増加している。

 月島機械は、FITを活用した民設民営方式による消化ガス発電事業のリーディングカンパニーであり、下水処理場における汚泥処理に強みをもち、汚泥消化設備、ガス貯留設備および発電設備に関する豊富な実績を誇る。東京センチュリーは、経営理念に、「環境に配慮した循環型経済社会の実現への貢献」を掲げており、再生可能エネルギー事業をはじめ、温室効果ガス削減およびエネルギー自給率向上といった社会的意義の高い取り組みを加速している。

 月島機械と東京センチュリーは、2017年5月に月島機械の「下水道分野での創エネルギー事業および単体機器ビジネス」と、東京センチュリーの得意とする「再生可能エネルギー事業での実績および金融・サービス機能」を組み合わせ、両社の事業拡大を推進するための関係強化を目的に、業務提携契約を締結した。

 両社による協業推進プロジェクトチームを立ち上げ、共同事業化に向けた協議を実施し、合意した内容に基づいて、今回、消化ガス発電事業への取り組みをより一層推進するため、共同事業会社を設立することにした。

 同事業においては、月島機械は消化ガス発電施設の設計・建設・運転を行い、東京センチュリーは発電設備に対するリース・ファイナンスを提供し、両社で発電事業の運営・管理を行う予定。下水処理場で発生する消化ガスを自治体から購入して発電事業を行い、発電した電気はFITを利用して、電気事業者に売却する。月島機械および東京センチュリーそれぞれが保有するノウハウを最大限に活用して、安定した発電事業の運営を行っていく方針。

 月島機械と東京センチュリーは、今後も下水処理場におけるバイオマス混合消化などの官民連携事業の共同検討・提案について協力し、両社の事業および収益を拡大するための取り組みを推進していく。

<共同事業会社の概要>

会社名:TC月島エネルギーソリューション合同会社

本社所在地:東京都千代田区神田練塀町3 番地

設立:2018 年8 月

代表社員:東京センチュリー株式会社

資本金:20 百万円

株主:東京センチュリー90%、月島機械10%

事業内容:バイオガス発電事業による売電事業

 ニュースリリース

 ニュースリリース(東京センチュリー)

 

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