日立造船は9月3日、国内市場において公募形式による「日立造船グリーンボンド」の発行を予定していると発表した。この発行は国内製造業で初めてのグリーンボンドの事例という。
グリーンボンドとは、企業や地方公共団体等が、グリーンプロジェクト(環境改善効果がある事業であり、再生可能エネルギー事業、省エネ建築物の建設・改修、環境汚染の防止・管理など)に要する資金を調達するために発行する債券。
日立造船は、ごみの衛生的な処理およびこれらを燃料として発電し電力を供給することができるごみ焼却発電施設事業を世界中で手掛けている。今回のグリーンボンドの発行で調達された資金は、CO2排出量の削減効果が認められるごみ焼却発電施設にかかる資材購入等の費用としての運転資金に充当する予定。日立造船は、グリーンボンドの発行により資金調達手段の多様化を図るとともに、より環境にやさしい施設導入を図り、循環型社会の実現に貢献していくとしている。
<グリーンボンドの概要>
発行体:日立造船株式会社
発行年限:3年
発行額:50億円
発行時期:2018年9月を予定
資金使途:日立造船が受注して現在建設中のごみ焼却発電施設にかかる資材購入等の費用としての運転資金に充当