ダイハツ工業は8月30日、100年に一度の大変革期の中にある自動車業界において、今後もグローバルに競争力を維持・向上するための生産体制強化を目的に、操業開始から45年が経過した京都工場(京都府乙訓郡大山崎町)のリフレッシュを決定したと発表した。工場のリフレッシュ工事は、2018年9月に着工し、段階的に新工場での操業を開始、2022年頃に完了する予定。設備投資額は約350億円。
京都工場は、ダイハツグループ内の生産拠点として、主に小型車を中心とした生産を行っており、これまで「シャレード」「パイザー」「テリオス」などダイハツの主力小型車に加え、「プロボックス」「サクシード」や「シエンタ」「ポルテ」などのトヨタ自動車の小型車や商用車の受託生産などを行ってきた。
今回のリフレッシュでは、DNGA(Daihatsu New Global Architecture)をベースに、開発を進めている次世代新型車生産も視野に、ダイハツの生産におけるキーワード「SSC(シンプル・スリム・コンパクト)」を、より一層進化させる。そのためにこれまで培ってきた伝統を受け継ぎながら、最新技術を織り込むことで、高品質なスモールカーの生産を行う事はもちろん、CO2削減など環境負荷にも配慮した工場とする。
さらに次世代の自動車生産環境を念頭に、従業員の働きやすさ向上や、負荷変動への柔軟な対応に取り組むと共に、地域の方々にモノづくりを身近に感じていただき、ダイハツと地域の方々とが交流を図れる工場を目指す。
<新京都工場概要(予定)>
用地面積:約15万4,000㎡(変更無し)
延床面積:約4万2,000㎡(新築部分のみ)
設備投資:約350億円
操業開始:段階的に操業を開始し、2022年頃に完工予定
リフレッシュ工程:塗装、組立など