■モビリティ分野での積極的な事業拡大を推進
三井化学は8月29日、自動車用及び産業用バッテリーの需要拡大に対応するため、超高分子量ポリエチレン「ハイゼックスミリオン®」の生産設備を増強し、8月7日より営業運転を開始したと発表した。これにより、三井化学のハイゼックスミリオン®の生産能力は約15%増強され8,500トン/年となる。
ハイゼックスミリオン®は三井化学独自の触媒技術とプロセス技術を活用して開発された、平均分子量最大600万の超高分子量ポリエチレン。耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性や自己潤滑性に優れていることから、リチウムイオンバッテリーセパレーターや、産業資材、医療器具などさまざまな分野において利用されている。
また、ハイゼックスミリオン®は形状が均一で溶解性に優れており、顧客での加工過程における節約に貢献することから、三井化学のBlue Value®※製品に認定している。
三井化学はハイゼックスミリオン®を重点事業であるモビリティの戦略製品の一つに位置付けており、今後とも事業の更なる強化・拡大を積極的に進めていく。
※Blue Value®:三井化学グループが目指す未来社会の姿「環境と調和した共生社会」実現のため、提供する製品・サービスの環境への貢献を見える化し、その価値をステークホルダーの方々と共有できるようにしたもの。製品・サービスを用途別に独自の指標で評価し、環境貢献価値の高いものをBlue Value®に認定している。
<生産設備増強の概要>
製品:超高分子量ポリエチレン ハイゼックスミリオン®
工場所在地:岩国大竹工場(山口県玖珂郡和木町)
生産能力:7,500トン/年(増強前)⇒ 8,500トン/年(増強後)
スケジュール:2018年7月完工、8月営業運転開始