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日立建機、バリューチェーン深化のために北米レンタル事業へ参入

■米国のレンタル会社ACMEの持分の33.3%取得

 日立建機はグループを挙げて推進中の中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」の深化を図るため、8月28日、米国のレンタル機器会社のACME Lift Company(本社:米国アリゾナ州、以下ACME)の持分の33.3%を取得し、順次北米建設機器市場でレンタル事業を強化していくと発表した。

 ACMEは米国で高所作業車を中心とする機器をレンタル会社にレンタルし、レンタル会社が再レンタルできるように機器を提供するリ・レント事業の先駆者。ACMEでは、このリ・レント事業モデルを土木建機分野へ拡大すべく事業パートナーを探してきた。このほど、日立建機と思惑が一致し、事業パートナーとして選んだもの。

 今回、日立建機としては、世界最大のレンタル市場である米国でレンタル事業を伸ばし、事業のノウハウを習得し、今後、他地域へのレンタル事業の拡大も視野に入れてACMEに資本出資することを決めたもの。

 具体的には、ACMEを資金面で支えるだけでなく、今後詳細は詰めていくが、既存の北米の商流を活用するなどして、ACMEの土木建機リ・レント事業進出をはじめ、同社の事業全般を支援していく考え。

 日立建機では、現在推進中の中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」の中で最も重要な推進項目に掲げているバリューチェーン(新車販売事業以外のアフターセールス事業全般)の深化を図るためにさまざまな取り組みを進めている。

 今回のACMEへの資本参加は、新車販売以外のバリューチェーン事業の拡大の中でも、とりわけレンタル事業の強化の一環として取り組むもの。今後は、北米だけではなく、レンタル事業を順次グローバルに展開して、バリューチェーンの拡大を進めていく計画。

 日立建機グループでは、これまでも、身近で頼りになるパートナーとして、社会課題を解決するソリューション「Reliable solutions」に取り組んできたが、ACMEと互いの強みを生かすことで、北米の土木建機分野でレンタル事業を拡大し、顧客の課題解決に貢献していく。

<ACMEの概要>

商号:ACME Lift Company

代表者:Woodrow D. Weld

本社所在地:4751 E. Indigo St., Mesa, AZ 85205, USA(米国アリゾナ州)

創業年:1997年

事業内容:リ・レント事業

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