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中国の農業機械市場は不振、依然として「風の入り口」にある

 中国中国农业机械流通协会は 8 月8 日、2018 年全国農機流通信息工作会議(流通情報作業部会)が青島市で開催され、中国農機流通協会副秘書⾧の張華光が、今年の農業機械市場の現状と動向を詳細な分析を行ったと発表した。

 張華光氏は、マクロ経済環境から見ると、投資の増加幅は低く、消費の伸び率は下落し、輸出は対外貿易状況の複雑さにより可変的要素が増えていることから、今年の経済状況はより厳しいと述べている。

 今年1~5 月に基づく機械工業のサブ業界(中:子行業)の経営状況を見ると、農機業界の主要事業所得は、前年同期比(以下:同)2.2%の伸び、利益は同12%の減少であり、前年同期比伸び率は14 のサブ業界におけるランキングは後位にある。

 続いて、張華光氏は、一部農機業界サブ業界の経営状況について詳しい紹介を行った。今年上半期、トラクター製造業企業の主要事業収入と利益は前年同期比とも減少している。統計によると、今年上半期の25~100 馬力クラスのトラクター累計販売台数は12.9 万台で、同18.79%の減少である。100 馬力以上のトラクター販売台数は3.68 万台で、同8.4%の減少である。しかし注目に値するのは、160 馬力以上のトラクター販売台数が急上昇していることである。トラクター業界の馬力クラス別の需要動向はますます大馬力に向かって伸びている。

 張華光は、大型中型馬力トラクターの通期の販売台数は約40 万台で、同14%以上の減少になるであろうと見ている。

 コンバインについては、上半期のコンバイン市場の販売台数は全体的に大幅な減少を示しているが、トウモロコシ収穫機は成⾧を見せている。

 張華光氏は、2018 年のトウモロコシ収穫機の回復は、すでに共通認識となっているが、トウモロコシ栽培の構造調整などの要因があることで、市場の回復はそれほど強くなく、通期の販売台数は4.5 万~4.8 万台の間で、同比伸び率は20%以上に達する見通しであると述べている。

 田植機市場については、上半期の各種田植機累計販売台数は3.68 万台で、同49.4%の大幅減少である。

 張華光氏は、過去の経験によると、メーカーの上半期の販売台数は、通年の90%以上を占めていることから、今年の田植機市場の減少は、すでに動かぬものとなっている。田植機市場の今年の販売台数は約5 万台、同40%以上の減少を見込んでいると述べている。

 張華光の分析によると、今年の農業機械市場は全体的な低迷にもかかわらず、市場は依然として次の「風の入り口」にある。一つは、飼料(わら)加工機械設備、飼育機械、牧畜製品採集加工機械設備、飼料作物収穫機械などを含む牧畜機械類。二つは、各種刈取結束機及び秸杆還田機(穀物の実を取ったあとの茎を田に返す機械)代表とするスト―ヴァー機械市場である。これら二種類の機械は、国の政策支援及び非弾力的需要が極めて強いことから、良い発展の機会に恵まれることが見込まれる。

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