中国の大手建設機械メーカー、徐工集団(XCMG)は8月10日、このほど発刊された「2018年世界トップ10クレーンメーカー」で2位にランクされたと発表した。同リストには、中国企業3社がランクインしており、中国のクレーン産業を長年支えてきた徐工は2番目に選ばれ、世界クレーン業界での第1グループをしっかりと占領したとしている。
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何年もの間、徐工集団は中国のクレーン業界で1位にランクされている。昨年度は、技術革新への高い投資を維持し、製造と製品の品質向上を加速させた。徐工は、XCT8L3、XCT12L3、XCT20L5、XCT80L6、XCA60_E、XCA550、XCA1200などの全地面起重机(オールテレンクレーン)、XGC100-Iクローラクレーンなどの新型トラッククレーンを年内に導入した。
そのうち、多くの製品が中国でも世界でも初めてである。XCT80L6は中国で最初の6セクション(軸)80トントラッククレーンであり、市場のリーダーになっている。XCA60_Eは今年から香港とトルコで唯一の3ブリッジ(橋)60トンオールテレーン。大量販売のXCA550は、世界で初めて7軸550トンのオールテレーンクレーンである。
最近の中国のクレーン市場は逆転して反発し、再び高速成長ゾーンに入った。強力な市場の需要に直面して、徐工集団の起重機械(クレーン)事業部門は、生産、製造、販売、サービスのリソースを動員してユーザーの需要を確実にする。
一方、低レベルの競争から飛び降り、「価値競争」の段階に入ることは、業界と吊り下げの分野をリードする 「価値」コンセプトを促進する業界では初めてのこと。徐工集団起重機械は、関連する概念と行動の指導のもと、「価値あるマーケティング」を推進し、高付加価値と大量の製品を開発し続けている。
現在、徐工はG世代の新製品を2年以上市場に投入しており、販売シェアは50%を超えている。100トン以上のハイテクで高付加価値のモバイルクレーンの分野では、徐工は55.6%の市場シェアを持ち、中国では絶対優位を占めている。特に1,000トン以上のオールテレーンクレーンについて、徐工は輸入代替を成功裏に達成し、さらに市場をリードする優位性を形成した。クローラクレーンの分野では、中国における徐工の市場シェアは前年比で10.3%増加している。
ハイエンド製品のアプリケーションでは、徐工起重機械もブレークスルーを達成した。「世界初のクレーン」4,000トンのクローラクレーンとして、中国全土で約100台の吊り上げプロジェクトを完了した。XCA1200は世界初の8軸1,000トン全地形クレーン。現在、中国の風力発電設備の主要モデルとなっている。
国内市場は引き続きリードしている。最初の、海外市場と同時に、徐工起重機械も着実に拡大した。2017年以来、徐工起重機械は、オールテレーンクレーンの輸出注文を繰り返し受けている。ドイツ、米国で最も用途が広く、世界で最も先進的な技術を持つ徐工が成功裏に着陸し、地元のユーザーに認知されている。
今年の上半期には、「一帯一路」沿いの国々に何百ものクレーンを繰り返し投入した。中国最大の輸出グレードのオールテレーンクレーンQAY650がデビューした。
トラッククレーンとクローラクレーンは引き続き高い世界市場レベルを維持しているが、徐工はさらに幅広いクレーンを展開している。タワークレーンセクションでは、60年以上にわたる研究開発と製造拠点を有しており、1957年から中国の最初の2~6tタワークレーンが徐工で生まれ、現在は125t・m~565t.mの工業化されたハイエンドタワークレーン、 世界のトップテンにある場所を占領する。現在、タワートップタイプのフラットヘッドタイプとブームタイプの主なモデルは33種類あり、80t・m〜3,500t.mをカバーしている。
近年、徐工は港湾機械部門でも引き続き力を発揮しており、10年の技術蓄積を経て、2017年にコンテナフロントホイスト、空コンテナスタッカー、カウンターバランスフォークリフト、オフロードタイヤクレーンなど、これらの港湾機器は、10年で5倍の販売を実現した。CE認証と北米認証を取得し、北米、アフリカ、東南アジアなど20以上の国や地域に販売している。
グローバルな共同研究開発プラットフォームに基づき、徐工の製品ラインは、最先端の技術を選択的に共有し、高位設計に準拠し、高強度の実験を行い、高性能指標を達成し、高価値の意味を反映するための厳しい基準を厳守する。現在、ハイエンドのプロセスを加速させた徐工起重機械は、中国のクレーンの研究開発と製造の全体的なレベルを新たな高さにもたらし、世界的な産業のピークに向けて努力している。