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独ユングハインリッヒ、1~6月売上は9%増の17.8億ユーロ、通期は予測の上端

 ドイツのフォークリフトメーカー、Jungheinrichグループ(本社:ハンブルグ)が8月8日発表した2018年第2四半期(4~6月)のグループ売上高は前年同期比8.2%増の9億1,200万ユーロ、上半期(1~6月)は同9.2%増の17億8,400万ユーロとなった。手持ちの受注残は2017年末と比較して30%増となるなどの好調な状況を考慮した取締役会は、2018年通期の受注・売上は予測の上端になり、EBITは引き続き2億7,000万ユーロから2億8,000万ユーロの範囲であるとの見解を示している。(1ユーロは約126円)

 ユングハインリッヒ2018年第2四半期データ

 2018年上半期のリフトトラック(フォークリフト)の受注は、前年同期比6.5%増の67,400台(前年同期比:63,300台)、金額ベースは、同11.2%増の19億4,600万ユーロ(17億5,000万ユーロ)だった。うち新規トラック事業の受注は、前年同期比27%増の8億9,700万ユーロ(7億8,800万ユーロ)。上半期の生産台数は、同2.3%増の58,900台(57,600台)だった。

 利益面は、人件費が大幅に増加し、原材料価格が予想を上回ることに加えて、業界で最も重要な見本市CeMATのコストと一部のサプライヤーからの価格上昇を伴う供給ボトルネックにより、利息および税引前利益(EBIT)が悪影響を受けた。研究開発のための経費の増加は、EBITにおいて再び挫折した。それにもかかわらず、2018年上半のEBITは前年同期比3%増の1億2,700万ユーロ(1億2,400万ユーロ)だったが、税引前利益(EBT)は、1億1,500万ユーロ(1億1,700万ユーロ)となった。

■2018年1~6月の市場動向

 2018年上半期におけるマテリアルハンドリング機器の世界市場は、前年同期比で15%増加した。これはほぼ107,000台に相当する。成長率は第2四半期、特に倉庫技術機器が勢いを増した。市場規模拡大の原動力は、中国を中心としたアジア市場だった。

 西欧の市場規模は12%増加した。東欧の需要はポーランドのおかげで24%増加した。北米における前年度の好調な成長の60%は、ICエンジン搭載の平衡型トラックの受注が大幅に増加したことによるもの。

 倉庫設備製品セグメントは、18%または54,000台のトラックの世界的な成長を記録した。その40%以上がアジアおよびヨーロッパに帰属している。バッテリー駆動の平衡型フォークリフトの世界市場における11%の増加は、とりわけ、アジアからの受注増加に支えられた。ICエンジンを搭載したトラックの世界的な需要の15%増のほぼ半分も、この地域での受注が大幅に増加したことによるもの。3つの製品分野すべてにおいて、中国市場への需要がアジア全域の高い成長率の原動力だった。

■Hans-Georg Frey 取締役会会長のコメント

 「2018年の上半期末には肯定的な結果が見られています。人件費と原材料価格の大幅な上昇や業界で最も重要な見本市CeMATの費用などの課題にもかかわらず、当社は売上、受注およびEBITの高値を達成しました。それに加えて、研究開発費は大幅に増加した。この成長は、新しいトラック事業とアフターサービスによって大きく促進されました。受注が5カ月の生産を占めていることから、当社の下期見通しは好調です。」

■Jungheinrichについて:

 1953年に設立されたJungheinrichは、世界をリードするイントラロジスティックソリューションプロバイダーの一員。Jungheinrichは、マテリアルハンドリング機器、物流システムおよびサービスの包括的なポートフォリオにより、Industry 4.0が直面する課題に対してカスタマイズされたソリューションを顧客に提供することができる。ハンブルクに本拠を置くグループは、世界40カ国で直接販売会社を持ち、パートナー企業を通じて80以上の国々に販売されている。Jungheinrichは、世界中で17,000人以上の従業員を雇用しており、2017年には34億ユーロの収益を上げた。Jungheinrichの株式はMDAXに上場している。

 ニュースリリース

 

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