千代田化工建設は8月14日、大阪ガス子会社の㈱ガスアンドパワーが設立した事業目的会社、袖ケ浦バイオマス発電(本社:大阪市中央区)が千葉県袖ケ浦市で計画している国内最大級の7.5万kWバイオマス専焼発電所建設に係る設計・調達・建設・試運転(EPC)業務を受注したと発表した。
受注したプロジェクトは、旭化成の千葉工場内に建設するバイオマス専焼発電所と日本燐酸の事業所内に建設するバイオマス燃料の貯蔵サイロ設備一式のEPC業務で、同発電所については商業運転開始後2年間の定期整備業務も請け負うもの。
発電設備については、再熱式循環流動床ボイラと高効率スチームタービン(*斗山重工業製)を採用することで高効率発電を達成し、省エネルギー化を実現する。
千代田化工建設は成長への新しい柱として「地球環境エンジニアリング事業」に注力しており、受注したプロジェクトは、(1)再生可能エネルギー分野に、高効率技術を導入することで更なる環境負荷の低減を実現すること、(2)多様化する電源設備へのEPC実績の拡充につながることから、中長期ビジョンに沿った重要案件となる。
千代田化工建設は、今後も長年に亘って国内外で培ったエンジニアリング・ノウハウと一貫したEPC遂行能力を活かし、安全・品質・環境との調和を第一に、低炭素社会の実現に貢献していくとしている
<受注概要>
顧客名:袖ケ浦バイオマス発電株式会社
対象設備:7.5万kWバイオマス専焼発電所及びバイオマス燃料の貯蔵サイロ設備
建設地:千葉県袖ケ浦市
発電方式:再熱式循環流動床ボイラ+スチームタービン発電機
使用燃料:木質ペレット
運転開始:2022年7月(予定)