kikai-news.net

古河機械金属、4~6月の機械事業は7.1%増の180億円、通期見通しは4.8%増の770億円

   古河機械金属が8月6日に発表した2019年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は、443億7,000万円(前年同期比15.1%増)、営業利益は、24億6,600万円(同44.5%増)となった。これは、主として、産業機械、ロックドリル、金属、電子部門で増収、増益となったことによるもの。

 うち産業機械、ロックドリルおよびユニックの機械事業の合計売上高は、180億600万円(前年同期比7.1%増)、営業利益は、12億8,200万円(同35.5%増)となった。

 古河機械2018年4-6月データ

■機械セグメントの状況

 産業機械部門の売上高は、33億3,300万円(前年同期比23.4%増)、営業利益は、2,900万円(前年同期は1億400万円の損失)となった。大型プロジェクト案件で、東京外環自動車道工事向けベルトコンベヤは減収となったが、出来高に対応した売上高を計上した横浜環状北西線工事など橋梁で増収となった。

 ロックドリル部門の売上高は、77億3,500万円(同6.0%増)、営業利益は、5億6,000万円(同60.0%増)。国内向けは、油圧圧砕機や北海道整備新幹線向けなどトンネルドリルジャンボの出荷が増加し、増収となった。海外向けは、主として、北米市場で需要の落込みが予想された排ガス3次規制油圧クローラドリルが引き続き好調だったことに加え、油圧ブレーカの出荷も増加したことにより、増収となった。

 ユニック部門の売上高は、69億3,700万円(同1.7%増)、営業利益は、6億9,200万円(同1.1%減)。国内向けは、トラック排ガス規制対応前の駆け込み需要があった前年同期に比べて、主力製品であるユニッククレーンの出荷が減少し減収。海外向けは、主として、欧米向けミニ・クローラクレーンの好調な出荷と、中国におけるユニッククレーンの出荷の増加により、増収となった。

 業績予想については、前回(5月10日)発表時点の想定との比較において、第2四半期(4~9月)の営業利益は、ロックドリル部門では、主として、北米市場で需要の落込みが予想された排ガス3次規制油圧クローラドリルが引き続き好調だったことに加え、油圧ブレーカの出荷も増加し、増益となる見込み。ユニック部門では、主として、中国におけるユニッククレーンの出荷が増加し、増益となる見込み。その結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益について上方修正した。

 また、通期の業績については、産業機械部門では、主として、大型プロジェクト案件の工事遅延により減収となる見込みだが、ロックドリル部門およびユニック部門では、第2四半期(4~9月)における修正を主因として増収、増益となる見込み。その結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益についても、それぞれ上方修正した。

 古河機械金属の2019年3月期第1四半期決算短信

 

モバイルバージョンを終了