三菱電機は8月3日、自動車機器事業の主要生産拠点である姫路製作所(兵庫県姫路市)に新実験棟(土山第15実験棟)を建設すると発表した。今後需要増加が見込まれる電動車両用モーターおよびインバーターの開発・評価体制を強化し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指す。投資金額は約22億円で、2019年8月に稼働を開始する予定。
近年、地球環境保護の観点から、世界の自動車市場ではCO2の排出量削減に大きく貢献するHEV(※)やEVなどの電動車両の普及が急加速している。三菱電機は、姫路製作所内に新実験棟を建設し、需要拡大が見込まれる電動車両用モーターおよびインバーターの開発・評価体制を強化する。今後も当社が保有するパワーエレクトロニクスや車載制御、モーター巻線などの独自技術を強みとする製品を開発・生産し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指す。
<新棟の概要>
名称:土山第15実験棟
所在地:兵庫県姫路市千代田町840番地(姫路製作所内)
面積・構造:延べ床面積約 7,800m2、鉄骨造7階建
主な建物用途:電動車両用モーター・インバーターの開発・評価
投資金額:約22億円
環境・省エネ対策:
空冷ヒートポンプチラー、LED照明(天井直付型 43W×約1,300台)、電力設備監視システム、空調冷熱総合管理システム、スーパー高効率トランス(6.6kV/200V/100V)、全熱交換器(換気システム)など
※ Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド車