日本建設機械工業会が7月31日に発表した2018年6月の建設機械出荷金額は、内需は8.3%減少の775億円、外需は21.8%増加の1,616億円、総合計では10.1%増加の2,391億円となった。その結果、内需は10カ月連続の減少、外需は20カ月連続の増加となった。総合計では20カ月連続の増加となった。
■内需は10カ月連続の減少、外需は20カ月連続の増加
内需について機種別に見ると、建設用クレーン1.1%増加の158億円、基礎機械0.4%増加の32億円、油圧ブレーカ圧砕機4.6%増加の19億円、その他建設機械13.6%増加の54億円の4機種が増加したものの、その他6機種と補給部品が減少し、内需全体では8.3%の減少となった。
■外需の油圧ショベルは30.8%増、ミニショベルは14.8%増
外需について機種別に見ると、トラクタ6.8%増加の169億円、油圧ショベル30.8%増加の688億円、ミニショベル14.8%増加の193億円、建設用クレーン19.7%増加の70億円、道路機械14.9%増加の31億円、油圧ブレーカ圧砕機17.1%増加の8億円、その他建設機械34.9%増加の244億円の7機種と補給部品8.3%増加の209億円が増加した。
地域別に見ると、アジアが2カ月連続の増加、中国が9カ月連続の増加、オセアニアが12カ月連続の増加、欧州が16カ月連続の増加、北米が10カ月連続の増加、中南米が4カ月連続の増加、CISその他東欧が3カ月連続の増加の7地域が増加し、外需全体では21.8%の増加となった。
■油圧ショベルの6月国内出荷台数は23.6%減の1,575台
6月の国内出荷台数統計によると、ホイールローダ664台(前年同月比20.9%減少)、油圧ショベル1,575台(同23.6%減少)、ミニショベル2,070台(同3.7%減少)、クローラクレーン38台(同2.70%増加)、ラフテレーンクレーン123台(同12.1%減少)、アスファルトフィニッシャ32台(同45.8%減)。
■主力機種の国内は軒並み減少、高所作業車は増加
1~6月累計では、ホイールローダ4,180台(前年同期比15.0%減少)、油圧ショベル8,891台(同25.3%減少)、ミニショベル12,941台(同5.1%増加)、クローラクレーン255台(同1.6%増加)、ラフテレーンクレーン852台(同14.8%減少)、アスファルトフィニッシャ233台(同14.3%減少)となった。
また、四半期毎に集計している他の建設機械の出荷台数(1~6月)をみると、トラック搭載型クレーンは、7,264台(前年同期比12.7%減少)、高所作業車は7,244台(同17.6%増加)となっている。