追加車両は構体製作をリンカーン工場(Kawasaki MotorsManufacturingCorp.,USA、ネブラスカ州)、機器取付・最終組立および機能試験をリンカーン工場とKRCヨンカース工場(ニューヨーク州)の2カ所で行い、2021年から2022年にかけて納入する予定。350両のオーバーホールは、ヨンカース工場で2018年から2024年の6年に亘り順次実施する予定。
今回受注した72両は、2009年から2012年にかけて川崎重工が納入した「PA-5」350両の増備車両で、ニューヨークとニュージャージーを結ぶ通勤路線で営業運転される。また、「PA-5」の高い信頼性を長期的に維持していくことを目的とし、川崎重工がオーバーホールを実施する。
PATHでは、継続する米国の経済発展に伴う利用者の急増への対応を要するなかで、川崎重工製の「PA-5」が快適な乗り心地と高い信頼性を誇り、利用者から高く評価されていることから、川崎重工への追加製造およびオーバーホール工事の発注を決定した。
今回の受注により「PA-5」の累計受注両数は422両となる。現在PATHが運用する電車の全ては川崎重工製で、今回さらにその数を伸ばすとともに、オーバーホールも全て川崎重工が行うことになる。
<「PA-5」通勤電車の概要>
車種:通勤電車(8両/編成)
寸法:15m(長さ)×2.8m(幅)×3.6m(高さ)
車体素材:ステンレス鋼