■業績の伸びは主に次のとおり。
1)20tクラス向けの油圧機器に大きな技術革新を達成し、国内の有名母機メーカーとの戦略的提携を実現したことで、油圧ショベルのプレインストール市場(中:前装市場)で大量の注文書を獲得した。
2)国の爆薬(発破)使用の厳しい管理に伴い、30~100tクラスの油圧ショベル用ブレーカ(中:破砕錘)の需要が増大し、売れ行きが良い。
3)資金調達プロジェクト(中:募投項目)の実施が完了し、生産能力が大幅に向上して、生産コストが効果的にコントロール出来ている。
■油圧ポンプ、バルブの供給不足でチャンスをつかむ?
2018年1~6 月の中国における油圧ショベル販売台数は120,010 台に達し、前年同期比60.02%の伸び、業界は高い成⾧が続いている。特に3~4 月の最盛期では、油圧ショベル業界にポンプ、バルブの需要が供給に追いつかない状況が現れ、同社はこのチャンスをつかみ、⾧年のアフタマーケットで成熟した製品能力を発揮し、国内の有名母機メーカーとの戦略的提携を実現して、油圧ショベルのプレインストール市場でのブレークスルーを実現した。しかも注文は満杯で、供給が需要に追いつかない状況であるとされる。
ブレーカの生産能力は次第に制限が解かれ、高成⾧が続くと予想されている。同社は国内では数少ない大型ブレーカの生産企業であり、技術能力の革新により、三一、徐工、斗山、キャタピラー等の国内外母機メーカーの採用拡大につながっていることも、ユーザーが同社製品に対する評価となっているとも伝えられている。
2018年上半期、同社の資金調達プロジェクトの完了後、生産能力は次第に上向き、かつ、30~100t の大型ブレーカの需要が旺盛となり、需給双方ともに活況となっている。現在建設機械業界は依然として高成⾧を保っており、同社のブレーカ業務は依然として拡大余地を有しており、高成⾧が続くと予想されている。
■烟台艾迪精密机械股份有限公司ついて
烟台艾迪精密机械股份有限公司(Yantai Eddie Precision Machinery Co.,Ltd.)は、油圧ブレーカ、クイックコネクタ、振動シンバル、油圧ハサミ、油圧トング、ストーン(石)グラブ、木材グラブなど建設機械アタッチメントの開発、生産、販売に従事している中外合弁会社。
2003年8月に設立され、2017年1月に上海証券取引所に上場した。登録資本金が176百万元、面積は165,600㎡、従業員数は700人を超えている。10年以上の努力の結果、国内油圧ブレーカ業界のリーディングカンパニーに成長し、その製品は世界60ヵ国以上に輸出され、優れた企業イメージと国際ブランドを確立した。
2005年には、会社は正常にISO9001:2008国際品質管理システム認証を通過し、2006年には、同社の製品は、EU CEの安全認証を通過した。2009年に、同社は正常にアメリカ機器メーカー協会に参加した。2011年と2012年には山東省の「優れた企業の社会的責任企業」の名誉賞を受賞し、2013年には「Edett and Figure(EDT)」という商標が山東省の有名な商標として選ばれた。
2009年に、煙台市福山区に全額出資子会社、「烟台艾迪液压科技有限公司」を設立した。2,995万米ドルを投資し、建設機械および船舶の油圧ポンプを中心に従業員数600人以上の65,000㎡の敷地を確保した。