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建機と油圧業界が協力して輸入依存脱却めざす中国の油圧機器

 中国の油圧機器産業は1950年代に始まり、主に研削盤やブローチ盤などの工作機械で使用され、建設機械、農業機械およびその他の移動機械の分野に徐々に拡大された。国家経済と機械製造業の急速な発展に伴い、中国の油圧機器産業は、特殊な生産システム、完全な製品カテゴリー、およびニーズをサポートする川下の産業を満たす基本的なニーズを持つ業界となっている。しかし、中国の油圧機器産業は、製品構造の観点から、通常の油圧機器の構造的な超過と高級油圧機器の構造的な不足が共存する状況を提示している。一方、中国国内企業の通常の油圧機器の過剰能力と製品の均質化競争は、一方では、ハイエンド油圧機器(高端液圧件)の開発・生産レベルが不十分であり、効果的な供給を行うことが不可能であり、輸入に依存しているハイエンド製品が数多く存在する。。(全1,345字)■中国ハイエンド油圧機器(高端液圧件)の概況

 中国のハイエンド油圧機器は、航空宇宙、兵器機器、冶金鉱業、石油化学、電気エネルギー、情報エレクトロニクス、輸送車両およびその他の主要技術機器、農業機械などの様々なタイプのメインフレーム製品および技術機器に幅広く使用されている。建設機械、プラスチック機械、工作機械、自動車、船舶、繊維医療機械などである。

 油圧ポンプ、油圧モータ、油圧バルブなどの高性能油圧機器の開発は、下流の機械製造業界に遅れをとっている。長い間、中国のハイエンド油圧機器のほとんどは輸入に依存しており、中国の機械製造業界の発展を妨げるボトルネックになっている。

 現在、世界のハイエンド油圧機器は、ボッシュレックスロス川崎重工(いずれも中国サイト)など数社の油圧メーカーによって独占されており、中国国内市場でかなりのシェアを占めている。中国の一部の油圧機器メーカーだけが技術革新を行い、ハイエンド油圧機器の量産を達成し、国内市場で外国企業の独占パターンを破ったものの、中国の国内企業は一般に規模が小さく、生産技術は外国企業に比べてまだ一定の格差がある現状にある。

■中国の建機工と油空圧工業会が作業プラットフォーム設立

 近年、中国は油圧機器産業、特にハイエンド油圧機器の開発を支援するため、関連する政策と措置を逐次導入している。2011年末には、中国建設機械工業会と中国の油圧空気圧シール工業会とが協力して、関連する製造業者、研究機関、大学を組織し、「建設機械用高精度油圧部品およびシステムの工業化と応用のための作業プラットフォーム」を設立した。建設機械のハイエンド油圧機器の輸入に長期間依存する重要な問題を解決することにコミットし、設計技術を最適化し、加工および製造能力およびプロセスレベルを改善し、油圧機器および原材料の品質を改善し、同じタイプの輸入油圧機器の性能と信頼性レベルに製品が到達できるように、テストと標準リサーチを強化している。

 このような背景のなか、中国のハイエンド油圧機器産業は、迅速かつ健全な開発の機会を提供し、様々な産業資源をフルに活用し、ハイエンド油圧機器の独立革新(自主技術開発)と工業化を加速し、輸入依存の開発ボトルネックを打破することが期待されている、といわれている。

 烟台艾迪精密机械股份有限公司2017年年度報告より(2018年4月20日)

 

 

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