東洋エンジニアリング(TOYO)は7月19日、タイSCGケミカルと米国ダウ・ケミカルの合弁会社であるマプタプット・オレフィンによるオレフィン増産プロジェクトの設計・調達サービスを受注したと発表した。
受注したプロジェクトは、既存プラントのオレフィン生産量を現在の年産170万トン(エチレン同90万トン、プロピレン同80万トン)から35万トン増産することを目的としている。新設するプラントは、タイ、ラヨン州マプタプットの既存プラントの隣接地に建設され、2021年の完成を予定している。
契約は、昨年半ばにTOYOが受注し遂行してきたFEED(基本設計)に続く設計と機器資材調達業務。TOYOがSCGケミカルとの間に長年培ってきた信頼関係と、FEED業務における様々な提案がお客様に評価されて受注に至った。
TOYOは主力商品であるエチレンプロジェクトのビジネス拡大に注力しており、このプロジェクトは、現在遂行している米国、マレーシア、トルクメニスタンに続く46基目のエチレンプラントとなる。またタイ国内では、NPC(現在PTTGC)、ラヨン・オレフィン(SCGケミカルの子会社)、PTTポリエチレンに続く4番目のエチレンプラント。TOYOはタイも含めて、急速に発展する東南アジアにおける石油化学産業の発展に貢献していく。
<受注概要>
客先:マプタプット・オレフィン(Map Ta Phut Olefins Co.,Ltd(MOC))
受注者:東洋エンジニアリング株式会社
建設地:タイ ラヨン州マプタプット
対象設備:オレフィン生産設備 年産35万トン
役務内容:設計、機器資材調達業務の一括請負
完成予定:2021年