オークマは7月19日、可児新工場K6と可児素材センターの建設に着手すると発表した。
オークマでは、Dream Site 1 (以下、DS1)で培った「次世代ものづくり」を更に進化させ、一層の高効率生産・高付加価値生産を実現する新工場 Dream Site 2(以下、DS2)部品工場の稼働を昨年 5 月に開始した。この新工場DS2で育んだ「次世代ものづくり」を立形・横形マシニングセンタ、門形マシニングセンタを生産している可児工場に展開するとともに、新たに可児新工場K6と可児素材センターを建設することにした。
第四次産業革命の潮流の中、IoT・ビッグデータ・AI・知能化技術等の進化に伴い、ものづくりの変革が進められている。量産並みの高い生産性を保ちながら多品種少量生産を実現する「スマートファクトリー」の構築が進んでおり、オークマはいち早く、2013 年 5 月に自己完結一貫生産型のスマートファクトリー DS1 を稼働させ、IoT を活用した高効率・高付加価値生産に取り組んできた。DS1 は「自動化と熟練の技が織りなす未来工場」として、世界のスマート ファクトリーの先導的役割を果たし、昨年の 5 月には、旧工場比で生産性50%向上、生産リードタイム 50%短縮を達成した。
オークマは「日本で作って世界で勝つ!」を掲げ、工場の生産革新を加速している。量産並みの高い生産性を保ちながら多品種少量生産を実現すべく、最新の自動化・ 無人化技術、先進の IoT と現場の知恵(ノウハウ)を融合させ、オークマが考えるスマートファクトリー「自動化と熟練の技が織りなす未来工場 Dream Site」を展開、 構築している。
建築を進める可児新工場 K6(可児第 6 工場)は、先進の IoT を駆使し、正確な進捗・稼働状況の把握、俊敏な作業指示によって、K6 部品工場で生産される機械部品を組立工程と同期を取りながら一個流し生産で「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ」つくる超多品種少量生産で、量産並みの高効率生産を目指す。
Dream Siteで培ったスマートなものづくりを適用し、立形・横形マシニングセンタ及び、門形マシニングセンタの一貫生産基地として、可児工場を構築していく。工場単位で生産機種を区分し、全社(大口、可児)で自己完結一貫生産体制を構築し、生産効率を高めることで、生産能力拡大を推進していく。連結売上高 2,500 億円の目標に向けて、マシニングセンタの生産能力を 30%増強する。
さらに、進化する工場・スマートファクトリーとして、改善&イノベーションを誘発するスマートファクトリーを目指し、常に進化する工場を構築していく。スマートマシンやロボット、FMS を高度に活用した自動化・無人化を実現、IoT を駆使した正確で俊敏な作業指示(日単位から時間単位・分単位の作業指示)、全体最適の改善を促す進捗・稼働監視。オークマは DS1・DS2 そして K6 をスマートファクトリーの実証工場として、その成果 を国内外の顧客にソリューションとして提供していく。
オークマ100億円投資 岐阜の工場、生産能力3割増(参考:日本経済新聞)
オークマ、可児工場に新棟 製品別の一貫生産体制 (参考:日刊工業新聞)