日本鍛圧機械工業会は7月13日 、2018暦年の鍛圧機械受注額は前年比4.3%増の3,770億円(2017年=3,614億円、18年当初予想=3,620億円)になるとの修正予想を発表した。自動車業界は、今年よりEV化対応を見据えた戦略的投資が本格化すると予想。またIoTを活用した省力化・自動化への投資が堅調に推移すると期待する。
国内は自動車のEV化に伴う生産設備の更新需要拡大、電機も含めた研究・開発の協業体制の再構築が本格化し、設備投資にも戦略的投資の動きが出ると予想。社会インフラ関連の需要も堅調と見る。
海外は米国の政策による中国・EU間における経済情勢変化に不透明感はあるが、差し当たりの懸念事項は見当たらない。インドは本格的需要拡大期に入ると期待される。
プレス系は1,800億円、前年比5.1%増と予想。国内はEV化対応及びIoTを含めた自動化・省力化投資への更新需要が堅調に推移すると期待。海外は北米・中国・インドの自動車関連大型設備投資に期待。
板金系は1,150億円、前年比6.2%増と予想。国内は、社会インフラ及びオリンピック関連による内需は底堅い。海外は欧米が好調で、インドも期待できる。サービスは820億円、前年比0.2%増で安定的に推移すると見る。
国内は1,770億円、前年比8.3%増。国内設備投資は半導体、工作機械、建設機械業界が好調、自動車関連業界も底堅く推移。オリンピック関連業界も急拡大はないが、インフラ再整備など継続的な需要が期待される。
輸出1,180億円で前年比1.6%増。北米初の経済政策による不透明感は拭えないが、EV関連に始まる自動車設備投資に期待、インドは自動車のみならず社会インフラ関連事業など本格的設備投資が期待される。