島根島津(本社:島根県出雲市)は、既存敷地内において新棟を建設、事業を拡大する。この投資計画に関して、島根県は7月13日、島根県企業立地促進条例に基づき、同社に対して立地計画認定書を交付すると発表した。7月19日には、島根島津、島根県、出雲市の三者で工場等の立地に関する覚書を締結する。
島根島津は、㈱島津製作所の医用機器部門の製造拠点として、1997年に出雲市斐川町に設立、医療現場で使用されるデジタル回診用X線装置などを製造している。これまで、設備の増強や雇用の拡大を図りながら、グループ内の医用機器分野の中核拠点となっている。
今回の計画は、既存敷地内に新棟を建設し、構内物流の効率化を図るとともに、生産設備を増強し生産強化を行うもの。あわせて、製品の開発期間の短縮とコストダウンを図るため、「設計試作センター」を新工場内に開設する。投資額は約17億円、操業後3年間で15名の雇用増を計画している。
島根県は、今回の計画が新たな雇用の創出と地域経済の発展に繋がるとの期待から、地元出雲市とともに同社に対し資金面・人材確保の面で支援・協力を行う。
<計画の概要>(既存敷地内における増設)
立地場所:出雲市斐川町直江2698番地
敷地面積:68,061㎡
建物面積:25,622㎡(延べ床面積)
(うち今回増設6,717㎡(鉄骨造3階建))
投資額:1,740,000千円
操業開始:2019年4月
従業員数:申請時 154人、操業後3年169人
事業内容:デジタル回診用X線装置等の製造