IHI運搬機械(略称:IUK、本社:東京都中央区)は7月6日、中国山東省青島市の国有資本運営会社である華通集団傘下の華通能源投資有限責任公司、華通科工投資有限責任公司の2社と、新たに機械式駐車場事業を行う合弁会社を設立したと発表した。合弁会社は2018年12月から工場を稼働開始する予定で、高収容効率を誇り、かつ中国にはないスーパースクエアパーキングをメイン機種として、事業展開を図っていく。
IUKは、機械式・自走式など立体駐車場(パーキングシステム)の総合メーカーとして国内トップ。また、海外では、現在タイを始めとする東南アジアで事業を展開しているとともに、かねてより、駐車場市場において将来的な成長が見込まれる中国への事業展開の検討も進めてきた。
今回、IUKと中国での機械式駐車場事業参入を企図していた華通集団の思いが合致し、安定的な経済成長が続く中国市場で日本品質の製品を提供することを目的に、合弁事業を開始することにした。
中国における機械式駐車場市場は、慢性的な駐車場不足により高成長を続けており、すでに日本を凌ぐ市場規模となっている。また、日本製品は故障が少なく、メンテナンスもきめ細やかに行われることから、日本製のパーキングシステムへの需要は高まっている。
<合弁会社の概要>
会社名:青島華通石川島停車装備有限責任公司
本社所在地:中国山東省青島莱西市
代表者:吉家 義人
設立年月:2018年6月
登録資本金:1,000万米ドル
株主:華通能源50%、華通科工1%、IUK49%
事業内容:機械式駐車場の開発、設計、製造、販売、据付、メンテナンス
工場稼動開始時期:2018年12月
人員:約60名