米国の世界的なエンジンメーカー、Cummins Inc.（以下カミンズ、本社：インディアナ州コロンブス）は７月２日、商用市場用のハイブリッドおよび完全電力ソリューションを設計、製造するシリコンバレーベースのEfficient Drivetrains,Inc.（EDI）を買収すると発表した。カミンズのポートフォリオにEDIを追加することは、カミンズがグローバルな電化力のリーダーになるための最新の一歩であるとしている。
カミンズのTom Linebarger（トム・ラインバージャー）会長兼CEOは次のように述べている。
「電力需要と技術が進化し続ける中、カミンズは顧客の成功を支援するために適切なアプリケーションに適切な電力ソリューションを適切なタイミングで提供する革新に取り組んでいます。今回の買収により、EDIの才能豊かな労働力と電化力が、カミンズの世界をリードする技術の開発と製造における専門知識と結合されます。」
カミンズは10年以上前に電化能力を開発し始めた。この9カ月間に、英国のJohnson Matthey Battery Systems社と北米のBrammo社を買収したことから明らかなように、電気ストレージ全体の機能を構築する戦略的な取り組みが行われた際に、この事業への投資が加速した。完全電気と独自の4モードハイブリッドパワートレインを追加すると、EDIはカミンズの電化の専門知識と製品を広げる。EDIのハイブリッドシステムは、今日の市場で最も汎用性があり、完全な電気、直列および並列モードの間でリアルタイムで切り替えることができる。
EDIの会長兼CEOであるJoerg Ferchau（ショエル・ファーチャウ）氏は次のように述べている。
「業界が進化を続ける中、ハイブリッド技術と電気技術を車両に組み込むことで、カミンズとEDIの組み合わせは成長とカテゴリーのリーダーシップにとって大きなチャンスです。カミンズの業界リーダーシップとイノベーションに重点を置いたEDIのプラグイン・ハイブリッドとフル・エレクトリック・テクノロジーの先進的なポートフォリオの組み合わせにより、世界中で最高クラスの製品、サービス、サポートを提供することができます。新しい電気およびハイブリッド技術を評価する車両OEMおよび車両は、大量生産に対応するために必要なサポートを提供するための深みとリソースを備えた、十分に確立された企業と協力することを好む。一緒に、我々は電化カテゴリーをリードし、市場が受け入れる新しいオプションを提供することができます。」
カリフォルニア州のシリコンバレーに拠点を置くEDIのハイブリッド電気ドライブトレインシステムであるEDI PowerDrive™シリーズは、米国と中国の艦隊環境で600万マイル以上の走行距離を誇っている。EDIの製品と多様な顧客基盤は、カミンズの電化市場への飛躍をもたらし、同社がよりシェアを伸ばすことができるようになる。
EDIの買収の完了は、慣例的な決算条件を満たしており、第3四半期に終了する予定。
■カミンズについて
グローバルパワーリーダーであるカミンズは、幅広いパワーソリューションポートフォリオを設計、製造、頒布、サービスする補完的な事業セグメントの企業。同社の製品には、ディーゼルエンジン、天然ガスエンジン、ハイブリッドおよび電気プラットフォーム、バッテリーシステム、燃料システム、制御、エアハンドリング、濾過、排出ソリューション、発電システムなどの関連技術がある。
米インディアナ州コロンバスに本社を置くカミンズは、1919年の設立以来、現在、より繁栄した世界を支える約58,600人の従業員を雇用している。カミンズは、約500の企業所有および独立したディストリビューターのロケーションと約7,500のディーラーロケーションのネットワークを通じて、約190の国と地域の顧客にサービスを行っている。