自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカー、ジヤトコ(本社:静岡県富士市)は6月21日、中国におけるCVTの生産能力拡大のため、中国江蘇省張家港経済技術開発区に、中国における同社の第二のCVT生産拠点となる、ジヤトコ(蘇州)自動変速機有限公司(以下「ジヤトコ蘇州」)を設立すると発表した。(海外関係会社)
中国市場におけるCVT需要の拡大に伴い、2009年に生産開始した同社の第一の生産拠点ジヤトコ広州の年間生産台数は100万台を超えており、今回能力拡大のため、サプライヤーへのアクセスや物流面での優位性が高く、ビジネス環境に優れた江蘇省張家港市に新工場の設立を決定したもの。生産開始は2019年末、立ち上げ時の生産能力は年間48万台、従業員数は約1,000名規模で、中・大型FF車用のJatco CVT8を生産する予定。
CVTの優れた環境性能や運転性能は、中国市場に適しており、同社は中国を成長戦略の重点市場と位置付けている。
ジヤトコは、軽自動車~3.5リッタークラスまでのCVTフルラインナップを揃える世界唯一のトランスミッションメーカーとして、CVT世界トップシェアを維持し続けている(2017年CVTグローバルシェア:37%、ジャトコ調べ)。2018年4月には、CVT累計生産台数が4,000万台を越えた。
<新工場の概要>
社名:ジヤトコ(蘇州)自動変速機有限公司
設立:2018年7月(予定)
資本金:64億円(ジャトコ100%出資)
所在地:中国江蘇省張家港経済技術開発区
面積:土地9.6万㎡、建屋4.3万㎡