千代田化工建設は6月19日、インドネシア政府当局(SKK MIGAS)との生産分与契約の下、国際石油開発帝石が同社子会社インペックスマセラアラフラ海石油を通じてオペレーターを務めるインドネシア共和国アラフラ海マセラ鉱区アバディLNGプロジェクトにおいて、グループ会社である千代田インターナショナルインドネシア社が、PT Synergy Engineering社との共同事業体(コンソーシアム)でSURF 設備(*1)及び海底パイプライン設備のPre-FEED 業務を受注したと発表した。
受注した案件はインドネシアで計画されている液化天然ガスプラントの新設計画に関わるもので、新設プラントへ原料ガスを供給するためのオフショアガス田開発の内、海底・海中設備に関わるPre-FEED業務となる。
業務の遂行にあたっては、同分野で豊富な経験を有する千代田化工建設持分法適用関連会社のXodus Group(Holdings)Ltd.(以下「Xodus社」)(*2)、並びにXodus社株式を千代田化工建設と共同保有し、オフショア分野の設計・調達・工事・据付(EPCI)分野における世界的なリーディング企業であるSubsea7社がエンジニアリングサブコントラクターとして参画し、それぞれの専門性を活かした業務遂行を行う。
千代田化工建設グループは2013年のXodus社との資本業務提携以来、オフショア・アップストリーム分野での知見・実績の拡充に努め、アップストリーム~ダウンストリーム、オフショア~オンショアの幅広い統合サービスを提供してきた。
これまでに培った知見を受注案件でも十分に発揮すると共に、今後も千代田化工建設のプロジェクト遂行における強みとXodus社の有する開発初期段階からのコンサルティングサービス機能を活用し、顧客のガス油田開発・商業化計画において初期段階から参画し、より経済性の高い総合的なソリューションの提供を通じて、顧客の事業推進に貢献していくとしている。
*1 SURFは、Subsea Umbilicals Risers and Flowlinesの略。アンビリカル(umbilicals)は、海底坑口装置(水道の蛇口のような機能)を制御するための電力・油圧・信号ケーブル等から構成される複合ケーブルのこと。ライザー(risers)は、海底から生産される油層流体を洋上生産設備に受け入れ、生産設備で分離されたガスや水を海底に再注入するために使われる垂直方向のパイプのこと。フローライン(flowlines)は海底と生産設備をつなぐ水平方向のパイプ等の総称。
*2 当社持分40%、Subsea7社持分60%の石油・ガス・再生可能エネルギーに関わるコンサルティング会社