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住友電工、カンボジア・プノンペン向け高圧地中送電ケーブルを受注

 住友電気工業は6月11日、カンボジア電力公社(Electricite du Cambodge:EDC)より、カンボジアで実施される「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」向けに高圧地中送電ケーブル(115kV CVTケーブル)を受注したと発表した。

 カンボジアの首都プノンペンは、経済・社会の中心地で、電力消費量は国内電力需要の約7割を占めている。しかし送変電・配電設備の容量の限界や系統制御システムの未整備から停電発生時に停電エリアが大きくなり、復旧に長時間を要する状況にある。

 このような背景の中、電力安定供給をめざした「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」が行われることとなり、住友電気工業は㈱トーエネック(本社:愛知県名古屋市)およびSiemens Ltd.Thailand(本社:タイ・バンコク)の3社で、変電所の新増設、送電線・配電線の布設と、系統安定化装置などの導入を行う。事業は円借款事業(ODA)が実施され、事業総額は約64.8億円になる。

 今回住友電気工業は、変電所間を結ぶ亘長約15km(ケーブル長約20km)の高圧地中送電ケーブル(115kV CVTケーブル)を納入予定。CVTケーブルは、単心のCVケーブル3本を撚り合わせたケーブルで、単心ケーブルに比べ布設の回数を削減できる、布設スペースを取らない、といった特徴がある。また、ケーブルを撚り合せたことで、電力ケーブル特有の熱挙動が抑えられ、布設の工程を一部削減が可能になる。115kVの高圧CVTケーブルを製造できる企業は限られており、そのような中で長年の安定した製造、布設実績を評価され、今回受注に至った。

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