味の素AGFは6月8日、16.8億円を投じてAGF鈴鹿に高効率生産ラインを導入すると発表した。これにより、スティック製品の生産能力を現行の1.2倍に増強し、今後の需要増に対応する。
スティック製品市場は、2017年に325億円にまで達し、2018年も二桁増を見込んでおり(※)、今後も市場のさらなる拡大が期待される。AGFは、2002年にスティックコーヒーを発売し、1本のスティックでおいしさのベストバランスにこだわり、紅茶、抹茶、ココアなどのバリエーションを展開してきた。「ブレンディ(R)」スティックを中心にスティック製品市場でトップシェアを獲得する(※)中、AGF鈴鹿に革新的な包装技術等を導入することにより生産能力を現行の1.2倍に増強し、スティック製品の売上規模二桁成長の実現を図る。
今回、AGF鈴鹿のスティック充填・包装工程に“スティック リニア搬送型チェンジオーバーレスライン”を新規導入し、リニア構造による高速搬送と、型替え作業の大幅な削減を実現するとともに、IoT情報技術を活用した生産工程情報のビッグデータ化および解析反映によって高効率生産ラインを可能にする。加えて、自動化による手作業の削減により、作業効率を向上させた生産ラインを構築する。今後は包材の自動搬送設備の導入を予定しており、さらなる作業時間および作業負荷の軽減を実現し、生産工場の働き方改革を進める。
AGFは、スティック製品の売上規模二桁成長に向けて、製品ラインナップの拡充、品質向上、コミュニケーション強化といった成長を実現するマーケティング活動と成長を支える生産能力増強のための設備投資との両輪により、今後も施策に取り組む。
※AGF調べ
<設備投資概要>
事業所名:AGF鈴鹿株式会社
投資総額:16.8億円
生産能力:現行の1.2倍に増強(スティック製品)
稼働時期:2018年9月
<AGF鈴鹿株式会社概要>
所在地:三重県鈴鹿市南玉垣町6410番地
敷地面積:42,000㎡
従業員数:約460名(2018年4月1日現在)
事業内容:レギュラーコーヒー、スティックコーヒー、インスタントコーヒー、リキッドコーヒーなどの製造