kikai-news.net

東芝キヤリア、約60億円投じて中国子会社の本社・開発・製造拠点を中国浙江省の杭州経済開発区に新たに建設

 東芝キヤリア(本社:神奈川県川崎市)は6月7日、海外子会社である東芝キヤリア中国社(TCAC)の本社及び開発・製造建屋(以下、新社屋)を中国浙江省の杭州経済開発区に新たに建設し、移転することを決定したと発表した。今年度上期中に着工し、2019年度中の完成・移転・稼働開始を予定している。新社屋では、開発・試験・製造エリアを充実させ、合計で約4億人民元(約60億円:約15.1円計算)を投資する計画。

 TCACは、2014年1月から中国浙江省の杭州経済技術開発区内で本社社屋・工場を賃借し、空調機器の開発・製造を進めてきたが、開発・製造能力を強化するため、新社屋を設立し、移転する。東芝キャリアのVRFは中国市場においても省エネ性や信頼性の面で高く評価されている。中国の業務用空調市場におけるVRFの需要は今後も継続的な拡大が見込まれており、中国で拡大する需要に長期にわたり対応していくため、高い生産効率と品質を実現する最新鋭の拠点を設立する。

 また、新社屋では業界トップクラスの高さ約120mの高落差試験タワーや最先端の試験室を備え、中国向け製品の開発スピード・商品競争力を向上させると共に、他地域向けVRF等の開発能力も強化し、グローバル展開を加速していく。

 最先端の開発・製造拠点をあわせて設置・活用することで、中国市場の変化をいち早くとらえ、中国での事業拡大を図っていく。

   詳細は、ニュースリリース

  *参考

・VRF(Variable Refrigerant Flow):ビル、商業複合施設及び大規模集合住宅等で主に採用される、可変冷媒流量制御技術を採用した「マルチ空調システム」のこと。中でも同社は、世界最大容量クラスのインバータ制御によるDCツインロータリコンプレッサを搭載し、同等出力の従来の冷媒流量固定式空調に比べて最大50%の省エネを実現することができるVRFを開発し、製造・販売している。

 ・高落差試験タワー:建設予定の高さ約120mの試験タワーは業界トップクラス(2018年6月7日現在、東芝キヤリア調べ)

・キヤリア・アジア社(Carrier Asia Limited):香港に設立されているユナイテッド・テクノロジーズ(United Technologies Corporation)の子会社。

 

モバイルバージョンを終了