㈱ジェイテクトは5月31日、鉄鋼設備の中でも、ステンレス鋼や電磁鋼などの高級鋼板分野で高精度圧延を行う多段圧延機に使用される軸受について、密封構造を改良することにより、耐久性、密封性、取扱性の向上に成功したと発表した。
また、顧客が使用されている軸受を引取り、外輪外径面の再研削やクラウニング加工を実施するメンテナンスサポート体制も確立した。これらにより、顧客のメンテナンス工数削減を実現し、鉄鋼設備の安定操業に貢献する。
電磁鋼板は主に発電機、変圧器、モーターに使用されており、近年では電気自動車(EV)の普及に伴い、EVの動力源となるモーター用電磁鋼板の需要が世界的に伸びている。この電磁鋼板を生産するためには高精度の圧延が可能な多段圧延機による加工が必要となる。ジェイテクトは、これまでも多段圧延機用のバックアップロール(BUR)に使用される軸受や、そのメンテナンスツールの提供により、お客様の安定操業に貢献してきた。