日立造船は5月30日、100%子会社Hitachi Zosen Inova AG(スイス、以下HZI)が、中国南京市に建設される乾式バイオガスプラント用に、HZIのKompogas® 技術を用いたメタン発酵槽2基を受注したと発表した。中国におけるHZIの発酵槽受注は昨年10月の重慶市に続き2件目。
HZIの発酵槽を備えたバイオガスプラントでは、南京市内で収集された一般家庭ごみより選別された有機性廃棄物150トンをメタン発酵槽2基で処理し、年間750万Nm3のバイオガスを生成する。その後バイオガスは電力として使用される。
中国当局による飲食店や家庭ごみ再資源化に関する規制強化を背景に、有機性廃棄物処理ニーズは中国で高まっており、HZIは今後も高品質の技術および製品を提供することでこれらの要望に応えていく。
<受注概要>
注文主:German Bio Energy Technology
最終需要家:Nanjing Urban Construction Investment Holding (Group) Co., Ltd
(南京市城市建設投資控股(集団)有限責任公司)
施設規模:有機性廃棄物 150トン/日(75トン/日×2基)
生産能力:バイオガス750万Nm3/年
建設地:中国南京市
納期:2019年春頃
■Hitachi Zosen Inovaについて
HZIは、日立造船の100%子会社で、ごみ焼却発電プラント(以下、EfWプラント)の設計、建設、保守など、欧州のEfW事業においてトップクラスのシェアを有する。英国、アイルランド、ポーランドでのEfWプラント受注の他、コンポガス技術の資産買収、メンテナンス事業会社の買収、バイオガス精製技術等の取得、PtGメーカーの買収など、欧州を中心に事業を進めていたが、トルコのEfWプラント受注をはじめ中東などの新市場にも展開を図っている。